2010年06月02日 (水)口てい疫 "感染拡大"の衝撃
家畜の伝染病、口てい疫の被害が拡大しています。番組放送時点で宮崎県内の7つの自治体で合わせて15万頭を超える牛と豚が殺処分の対象となっています。今後さらに増えることが予想されます。
私も番組の取材で宮崎県に行き、家畜農家の人たちに話を伺いました。個人的なことですが実は祖父の実家で乳牛を飼っていたので、農家の人たちの牛に対する思いは少しはわかります。子牛が生まれた時の祖父の喜びようは今でも強く覚えています(もっとも当時幼かった私は、怖くてちゃんと見ることはできませんでしたが)。
「手塩にかけて育てた牛を処分したくない。しかしこれ以上の被害拡大は食い止めなければならない」。農家の人たちの苦しい胸の内は想像に難くありません。
国は口てい疫対策の特別措置法を作り、被害拡大の防止策と農家への補償策をまとめました。今回の問題は地域経済にも大きな影響を与えています。まずは被害拡大を食い止めることに全力を挙げてほしいと思います。そしてなぜ今回これほど被害が広がったのか、初動の体制など問題はなかったのか、今後検証することも求められているのです。
投稿者:鎌田靖 | 投稿時間:16:37 | カテゴリ:キャスター日記
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