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北ヤードの中核施設「ナレッジキャピタル」の実像が明らかに… (1/3ページ)
大阪最後の一等地と呼ばれるJR大阪駅北側の梅田北ヤードの再開発が今春から始まった。平成25年春の完成を目指す先行開発区域(約7ヘクタール)の工事が進むが、中核施設と位置づけられる「ナレッジ・キャピタル」(知的創造拠点)に何ができるかは今ひとつ知られていないのが実情だ。だが、産学官を代表する関係者らが語ったイメージから「大阪の玄関口」にできる新しい試みの実像がおぼろげながら浮かび上がってきた。
6月中旬、大阪市福島区で街の一端に触れることができる体験イベントが開かれ、ロボットやIT(情報技術)の最先端技術の成果が紹介された。家庭のリビングに居ながらスタジアムや劇場で鑑賞しているような臨場感が体感できる映像配信サービスなどに注目が集まった。
その中でナレッジ・キャピタルの事業を推進するため設置されたアドバイザリーボードの会議があり、産学官の各界をリードする有識者がそれぞれに描くイメージを語った。
関西経済連合会の下妻博会長は、最先端技術の展示に「展示をみて昔は夢想だにできなかった世界が広がりつつあることはわかった」と感想を述べ、「日本にいれば、そこそこ生活できるから外に出る必要がない−という“パラダイス鎖国”と呼ばれる若者の内向き思考の状態を打破し、次世代を担う若い連中のモチベーションを高める場所にしたい」と強調した。