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与党過半数割れの可能性高まる

 昨夏の政権交代後初の本格的な国政選挙となった第22回参院選は11日に投票が行われ、夜から開票が始まった。共同通信社が全国の投票所で実施した出口調査(約7万7千人)によると、民主党は改選1人区などで振るわず、改選54議席を確保するのは難しい情勢。非改選を含めた与党の議席が参院過半数(122議席)を割る可能性が強まっている。自民党は改選38議席を大きく増やす見通しで、改選第1党を民主、自民が争う構図だ。参院選初挑戦のみんなの党は2けたの議席をうかがう勢い。

 民主の伸び悩みは政権交代後10カ月の実績と、菅直人首相が提起した消費税増税による財政再建路線への国民の厳しい評価の表れとみられる。

 野党が参院の主導権を握る「ねじれ国会」になれば、首相が難しい政権運営を迫られるのは必至で、連立組み替え問題を含め政局が不安定化する可能性もある。

 出口調査では、勝敗の鍵を握る1人区の群馬、、石川、山口、佐賀などで自民が優勢。岩手、三重、岡山などでは民主がリードし、栃木、山梨などで両党が激しく競り合っている。

 12の2人区は民主、自民が議席を分け合う構図で、2議席獲得を目指す五つの3人区では自民、みんなの党とデッドヒートを展開。5人区の東京では2議席を獲得する見通し。

 総務省が発表した午後6時現在の投票率は全国平均で39・60%で、前回2007年の同時刻と比べ0・38ポイント下回った。ただ、これに含まれていない期日前投票の投票者数は前回より11・93%増えており、最終投票率は前回の58・64%を上回る可能性がある。

 改選される議席は選挙区73、比例代表48の計121。選挙区251人、比例186人の計437人の争い。

 ▽出口調査の方法

 47都道府県1828の投票所で、投票を終えた有権者に、選挙区で投票した候補者、比例代表で投票した政党、候補者、支持政党などを回答してもらった。回答者総数は男性3万8534人、女性3万8453人の計7万6987人。

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