谷亮子氏の当選確実、夫の巨人・佳知選手もサポート約束

比例代表で当選を決め笑顔の民主党の谷亮子氏 Photo By 共同

　第２２回参院選の比例代表は１１日午後８時半までに、共同通信の出口調査の結果などから改選４８のうち３６議席の各党への配分が固まった。改選数１８の民主党は１３議席を確保したが、２０議席を獲得した前回を超えるのは困難。自民党は１０議席で改選数１３議席を維持できるかどうか微妙な情勢だ。 　このほかみんなの党が５議席を確保し比例代表の第３党に躍進する勢い。公明党５、共産党２、社民党１がそれぞれ固まった。 　民主党は五輪金メダリストの柔道選手谷亮子、ジャーナリストの有田芳生両氏のほか経済産業相直嶋正行氏、情報労連役員の石橋通宏氏ら計７人が当選を確実にした。 　自民党はともに元衆院議員の片山さつき、佐藤ゆかり両氏ら４人の当選が確実。 　公明党新人の元厚生労働省職員秋野公造氏、共産党書記局長の市田忠義氏、社民党党首の福島瑞穂氏も当選を確実にした。









　「子育て支援や女性の社会進出、スポーツ振興に力を入れたい」。当選が確実となった民主党比例代表の女子柔道金メダリスト谷亮子氏（３４）は午後８時すぎ、拍手に迎えられ、笑顔で東京都港区の事務所に登場した。

　白のジャケットに黒いズボン、髪をまとめすっきりした表情。白いボードにマジックで「感謝・啓」と一気に書き上げ「応援してくれた皆さま、心よりお礼申し上げます」と深々と頭を下げた。「啓」は「『ひらく』と読み、政治を国民に開いていくという意味」という。

　柔道家との二足のわらじを履くことについては「公務をおろそかにはしないが、柔道を続けていけるよう努力したい」と強調。額に汗を浮かべながら、テレビ各局の中継を分刻みでこなした。

　夫のプロ野球巨人・佳知選手（３７）は「彼女が新たな世界へ第一歩を踏み出したことをうれしく思う。日本のために全力を尽くしてほしい。わたしもできる限り、サポートしていくつもりです」と話した。

[ 2010年07月11日 20:05 ]