池谷候補「パンツびちょびちょ」４７都道府県制覇

長野県に来た証明写真を撮る池谷幸雄氏

　参院選の選挙戦最終日の１０日、各党党首や候補者は最後の訴えを繰り広げた。五輪体操メダリストの池谷幸雄氏（３９）＝民主・比例＝は長野駅前で演説し、公示前に宣言していた「４７都道府県遊説」を達成した。

　４７都道府県の最後、長野駅前に到着した池谷氏は、マイクにスイッチを入れる前に思わずつぶやいた。「え～ここはどこだっけ…」

　混乱した頭を整理すると、気を取り直して「長野の皆さん力を貸してください。私は民主党公認ですが、民主党とだけ書かれると当選できません」とシャウト。「スポーツと教育と健康！　みんなが元気になれば医療費が下がる」と独特の政策を披露。小さい子供の頭をなで回し、女子高生には「お父さん、お母さんによろしく」と見えない有権者にもアプローチした。

　先月２４日の東京・立川から始まった全国行脚の旅。毎日３回、のどの炎症を抑える薬を飲み、ストレッチで体をほぐした。「あっという間。でも１７日前がまるで１年前のよう」と振り返る。

有楽町駅前で倒立して選挙戦を締めた池谷幸雄氏

　特に大変だったのは「１０年以上いた芸能界では楽屋があったけど、政治にはない。タスキをずっと掛けている間、気を抜けなかった」。新幹線の中でも携帯電話の写真撮影に応じた。炎天下の中で握手をして回り、１１都府県で倒立するなど体を張って思いを訴えたため、常に「パンツはびちょびちょ」。移動の電車で下着を替えていたという。

　だがそれもこの日で終わり。最後も銀座で倒立して締めた池谷氏は「現役さながらのしんどさでした。演技も着地も決まって点数を待つだけ」と充実した笑顔を浮かべていた。

（2010年7月11日06時04分  スポーツ報知）

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