辞退案出た懸賞、７年ぶり２０本割れ

　村山弘義理事長代行（７３）は１０日、臨時理事会後の会見で、協会として一時は懸賞を辞退する考えがあったことを明かした。しかし「懸賞は協会に出してくれるものではなく、応援している力士に勝ってほしいから懸けるというのが趣旨」（村山氏）との理由で、懸賞を受けることになったという。初日の懸賞は１９本で、７年ぶりに２０本を割った。今場所では提供を中止する企業が相次いでおり、懸賞が大幅に減少することは確実だ。

　◆懸賞データ　現行の１本６万円になったのは、１９９１年夏場所から。これまでの１場所の最高は２００７年初場所に記録した１１４６本。一日の最高は０８年初場所千秋楽の１３３本。協会関係者によれば、今場所は撤退を決めた永谷園が大量に懸賞を出すようになってから増加傾向になったという。「若貴ブーム」の頃は１社が１取組に１本を懸けることが主流だったため、現在ほど多くの懸賞は懸かっていなかったという。