村山理事長代行へ一問一答…「厳粛な気持ちになった」

　日本相撲協会は大相撲名古屋場所の開幕を翌日に控えた１０日、名古屋市内で臨時理事会を開き、協会の改革を目的とする外部機関「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」を設置し、奥島孝康・日本高野連会長（元早大総長）や外食や介護などの事業を展開するワタミの渡辺美樹会長ら委員１１人を承認した。

　臨時理事会後、村山理事長代行は厳しい表情で記者会見に臨んだ。

　―独立委への期待は。
  「危機管理、経営管理、広報部門の強化。理事会では若手の親方をオブザーバーに加えてはとの声もあった」

　―土俵祭りで訓示を述べた心境は。
  「厳粛な気持ちになった。大相撲は神事。それに由来して伝統が引き継がれている。一つの文化財として大事にしていかなければいけない」

　―一時は辞退の声もあった懸賞金について。
  「懸賞金は勝ってほしいと願う方が力士にあげるもの。協会に対してではない。厳しい状況をご理解してくださっており、ありがたくお受けすることになった」

　―授与辞退を決めた天皇賜杯の今後は。
  「天皇賜杯は健在です。協会がしっかり守っていく。力士は次の場所で立派に受け取れるよう、頑張ってもらいたい」

　―協会に苦言を呈した白鵬の発言はどうか。
  「前段階のことなどを承知していないし、どういう発言をしたか分からない。理事会でも話題に上らなかった」