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最終更新:2010年7月9日(金) 5時53分

国宝の馬具、輸送の際に一部破損

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 奈良県の藤ノ木古墳から出土した国宝の古代の馬具が、九州国立博物館に輸送した際に一部破損していたことがわかりました。

 破損したのは、奈良県の藤ノ木古墳から出土した国宝の馬具「鉄地金銅張鐘形杏葉(てつじこんどうばりつりがねがたぎょうよう)」の一部です。馬に巻いた皮ひもなどにつける長さおよそ18センチ、幅およそ13センチの装飾品で、吊り下げる金具の部分が壊れています。

 今月13日から九州国立博物館で開く特別展にむけて、橿原考古学研究所から輸送したもので、もともと錆びて亀裂が入り、劣化が進んでいましたが、7日、博物館の職員が梱包をといたところ、壊れていたということです。

 九州国立博物館は、文化庁に経緯を報告したうえで、この馬具を展示から外す方針で、「今後はこうしたことがないよう対策を取りたい」としています。(09日05:43)

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