ここから本文です
最終更新:2010年7月9日(金) 19時45分

高校生水死、同級生を家裁に書類送致

動画を他のプレイヤーで見る


 去年、東京の多摩川で男子高校生2人が水死しました。当初は事故の可能性が高いとされていましたが、現場で撮影された動画があることを同級生が打ち明けたことで事態が一変。警視庁は同級生によるいたずらで溺れたと判断し、同級生2人を家庭裁判所に書類送致しました。

 「これが最後に着ていたズボンですね。これで亡くなった。まだ多摩川の砂がついている」(死亡した村澤卓也さんの父親)

 村澤卓也さん(16)と同級生の内山雅大さん(16)は去年7月、大田区の多摩川で同級生6人と水遊びをしていて、溺れて死亡しました。

 「無口なんですが性根は男らしくて、とても優しい子。自慢の息子です」(死亡した村澤卓也さんの父親)

 当初、警視庁は、「事故の可能性が高い」としていました。しかし事故から5か月後、現場にいた同級生の1人が携帯電話の動画があることを村澤さんの父親に打ち明け、事態が変わりました。

 動画には村澤さんらが同級生に押されて川に転落する場面や、溺れる直前の様子が映っていたのです。

 「子供さんたちの一人の証言から『こういうムービーがある』と耳にした。それで初めてうちの息子が自分から入ったんでなくて、後ろから押されているんだと知った」(死亡した村澤卓也さんの父親)

 その後、同級生の女子生徒が「腰を押した」と話したことなどから、警視庁は、女子生徒ら同級生2人が村澤さんらの腰を押して川に転落させた結果、死亡に至ったと判断。2人を過失致死の非行事実で家庭裁判所に書類送致しました。

 調べに対し、2人は「いたずら半分だった。まさかこんなことになるとは思わなかった」と話しているということです。(09日15:46)

2010年7月9日(金)のニュース一覧

社会