平城・谷口“奈良初”開幕戦ノーヒットノーラン達成
開会式直後の開幕戦で7回参考ながら無安打無得点試合を記録した平城・谷口 |
◆ 近畿各地で夏の甲子園・地方大会開幕 ◆
第92回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の近畿地区予選が10日、奈良、大阪、兵庫、京都で開幕した。奈良大会では開幕カードに登場した平城の谷口公人投手(3年)が帝塚山戦で、7回コールドの参考記録ながら開幕戦では県大会史上初となるノーヒットノーランを達成し開幕星を飾った。一方、森本達幸前監督(75)が昨夏限りで勇退した昨夏の準優勝校・郡山は、初戦で奈良北に7−5で敗れた。
◆ 目標の4強へ最高のスタート ◆
<平城9−0帝塚山>開幕戦で快投を演じた。平城のエース左腕・谷口は力のある直球にカーブ、スライダーを効果的に散りばめ、帝塚山打線に凡打の山を築かせた。
「四球が多かったので調子は良い方ではなかった。ノーヒットノーランは5回くらいから意識しました。嬉しいですね」
4四球、1失策で走者は5人背負ったものの、試合中に「右肩の開きが早い」とフォームを微修正し7回無安打9奪三振。参考記録ながら県大会史上初となる無安打無得点試合を記録。9−0で初戦を飾った。
1年秋からベンチ入りしたものの、昨夏はベンチから外れた。「制球が悪すぎた」と奥村監督。中3時には私学から勧誘を受け、1年冬には127キロを計測するなど力はあったが、安定感がなかった。そこで弱点克服のため昨秋に真上から投げ下ろすように投げていた腕の位置を、スリークオーター気味に下げて制球が安定。昨秋、今春は初戦敗退したが、最後の夏に本領を発揮した。
「昨年まで2年連続で8強なので今年は何としても4強に入りたい」。県下有数の進学校のエースが旋風を巻き起こしてみせる。
全国高校野球選手権・奈良大会
[ 2010年7月11日付 ]
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