乱数調整で孵化乱数をやってみる
孵化乱数をやってみましょう。
1.ほしい性格で爺前固定を行う
希望する性格、特性、性別、色で爺前固定しましょう。
爺前固定とは、育て屋のじいさんが横を向いた瞬間に、性格、特性、性別、色違いかどうかが決まるゲームの仕様を利用した厳選方法のことです。
タマゴができたらじいさんの前でセーブ→とりあえずタマゴを割ってみる→希望の性格、特性、性別、色だったら電源を落として爺前固定完了。もし望んでないものであれば、もう1度じいさんの前でセーブ…
という作業を行って、爺前固定をしましょう。
この時の注意
・パワー系のアイテムは持たせてはいけません。
・かわらずのいしは持たせても大丈夫です。(性格が1/2の確率で持たせた親のものを遺伝するというものなので、作業が幾分楽になる)
・はじめて乱数調整に挑戦する人は、色違い爺前固定は見送りましょう。焦りは禁物です。
※実は、爺前固定も乱数調整でできるのですが、いきなり詰め込みすぎると混乱してしまうと思い、ここでは触れていません。何回か成功して慣れてきたら、このブログの番外編
をのぞいて下さい。そこに解説があります。
2.PHSを使って欲しい個体値を検索する
無事に狙った性格で爺前固定ができたら、さきほどDLしたPHSを開いて下さい。
こういった画面が出るかと思います。これを使って、ほしいタマゴの情報を入力していきましょう。
今回は、なんでもいいのですが例として5Vずぶといロトムを狙うことにします。
タマゴを産むポケモンなら、ロトムじゃなくてもここで紹介する方法で乱数調整できますので安心を。
まず、画面の金銀にチェックを入れて、攻撃を無視にチェックを入れます。
その次に、「伝説(徘徊)」のところを「孵化」に変えましょう。
すると、上のような画面が出ます。
前親というのは、預ける2匹のうち最初に預けたポケモン
後親というのは、2番目に預けたポケモンのことを意味しています。
ここで個体値遺伝を設定することで、より検索結果が増えて、ねらいのポケモンが手に入りやすくなります。
私の場合は
先親ロトムHP 防御 素早さの個体値が31だったので、攻撃、とくこう、とくぼうの個体値を31以外の何かに設定します。
後親のメタモンはHP とくこうが個体値31なので、(ry
私は個体値測定が面倒なので個体値が31じゃないところは0と入力してます。
別にそれでも問題はおきません。
次に、消費seedの設定を行います。
囲まれたところを、
エンテイ、ライコウ、ラティが
3匹駆け回っている→4~4
2匹駆け回っている→3~3
1匹駆け回っている→2~2
にそれぞれ設定して下さい。ですが、徘徊しているポケモンが少なければ少ないほど、後で判別が大変なので、できれば3匹いたほうがいいですね。まあ最低2匹までなら何とかなると思います。1匹は…ちょっと大変ですね。
後述しますので、今は、なぜこのように設定したのかの理由は分からなくても大丈夫です。
以上が設定できたら、「実行」をおしてください。欲しい個体値のポケモンのseed候補が検出されると思います。
たぶん候補がいっぱい出ると思うので、適当なところで中断しましょう。
どの候補でもいいのですが、今回は緑で囲った0匹目を狙うことにします。
オススメは、今回でいうと「フレーム+年-2000:890」の890の数字の部分が、650~900くらいに収まっているもので、なおかつ「月×日+分+秒:0 or 256」の数字の部分が31以上のものです。どれにしようか迷った人は参考にして下さい。
3.初期seedを合わせるためにDSの時間を設定していく
緑で囲ったところの情報をもとに、DSの時間を設定していきましょう。
・0匹目
個体値:31-6-31-31-31-31
このポケモンの個体値を表示しています。
左から順にHP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ の個体値です。
赤い数字が先親の遺伝箇所、青い数字が後親の遺伝箇所です。
めざパ:龍70
めざめるパワーのタイプと威力です。
初期seed:8037a
今回狙う、初期seedとよばれるものです。
この数値をだせば、目的の個体値のタマゴを受け取ることができる、とおもってもらっていいです。
以下は、この初期seedを出すために必要な時間設定のもとになる数値と示しています。
月×日+分+秒:0 or 256
「つづきからはじめる」を選択したときの時間の値を指定してくれています。
多分これだけでは何を言っているのかよくわからないと思うので、例をあげながら説明していこうと思います。
要するにDSで設定した月と日をかけて、さらに分と秒を足した値が、0か256になるようにDSの時間を設定して下さい、といってるんですね。
例えば10月20日、26分30秒に「続きからはじめる」を選択した場合、
10(月)×20(日)=200
26(分)+30(秒)=56
この2つを足して200+56=256
となり、指定された時間設定を満たしていることになります。簡単な計算ですね。
時:8
時刻を8時に設定して下さい、という意味です。
フレーム+年-2000:890
フレームと年数を足したものから2000を引いた値を、890にしてください、という意味です。
フレームというのは何かと申しますと、HGSSのゲームが始まった瞬間から1秒間に60ずつ増えていく、隠し数字のようなもの…だとおもってください。
わかりにくいと思われるので例をあげて説明します。
例えば、ポケモンを起動してから10秒後に「続きから始める」を選択した場合、フレームが60×10で、600フレーム進んでいる、ということになります。だいたいどんなものなのか分かってもらえればいいです。
今回の場合、フレームは890となっています。
ツールの右下(画像参照)にある計算機を使えば、フレームを秒に変換してくれます。
今回は私のきまぐれによって2009年に設定します。
フレーム+2009-2000=890
この等式をといて
フレーム=881 となり、
ゲームを起動してから14.68秒たったときに、続きから始めるを押せばいいということが分かりました。
ただ…ここからが厄介なところで。
じつはこの起動時間、DSでHGSSを選択した瞬間からカウントされるのではなく、白くなっている画面では時間は進んでいません!
DSでHGSSを選んだときに、数秒間、真っ白な画面が続きますよね?あれのことです。
この時間を無視してしまうと、フレームがこの「空白の時間」のぶんだけ、少なくなってしまいます!
だから、この「空白の時間」がどのくらいなのかまで考慮して、DSでHGSSを選択する時間を設定しなければなりません。
具体的に「空白の時間」がどのくらいなのか、といいますと。私の場合、約5.8秒でした。
因みに、DSライトです。DSによってひとそれぞれ異なるという話を耳にしたり、人によってボタンを押すタイミングの癖があると思われるので、ここは何とも言えません。自分で時間を計ってもらうしかありません。
※正確な自分のDSの「空白の時間」が知りたい方は、こちら
へ寄り道してください。
結局実際は、HGSSを選択してから「つづきからはじめる」を押すまでの時間は、
5.8秒(空白の時間)+14.68秒(フレーム)を足した、20.48秒 ということになりますね。
ここがいちばんややこしいですが、頑張ってください。
seedを4個消費して出るacce9efeを狙う
ポケモンには乱数というものが存在していて、いろんな事が起こるたびに、この乱数とよばれるものが消費されていきます。
例えば、
マップ内にいる人(トレーナーなど。NPCとか呼ばれてます)が動いたり、方向転換したりするたびに、乱数1消費
ウツギ博士に電話をかけると乱数1消費
草むらなどで戦闘するとたくさん消費
エンテイ、ライコウ、ラティが何番道路にいるかをゲームが決定する瞬間に、それぞれ1ずつ消費
…などです。全部は把握しきれませんが、ゲーム内でなにか事を起こすたびに乱数はどんどん消費されていくとおもってもらっていいと思います。もっとくわしく、どんな消費方法があるのか気になる方は、PHSのreadmeを見て下さい。そこにもう少したくさん消費方法が書かれています。
※ウツギ博士に「トゲピー」を見せていない場合、電話をしても乱数が消費されないようなので気をつけて下さい。また、ある程度シナリオを進める必要もあるようです。
さて、今回は4消費、ということですが、
エンテイ、ライコウ、ラティの配置で3消費
タマゴをじいさんから受け取る瞬間に1消費
ということで、なにか想定外のことが起こらない限り(トレーナーが動いてNPCが消費されてしまう等)、丁度4つ乱数を消費できた状態でタマゴを受け取ることができる、ということが分かるかと思います。
…というか、ここで丁度乱数を消費できるように、前の段階を設定していたんですね(^^ )
以上より、
2009年10月20日8時26分0秒にDS時間を設定し、すぐに電源を切り、再び起動
2009年10月20日8時26分9.52秒(30秒-経過時間14.68秒-空白時間5.8秒=9.52秒)にHGSSを選択
2009年10月20日8時26分30秒に「続きからはじめる」を選択
NPC消費が起こる前にA連打でじいさんからタマゴをうけとる
これで初期seedが目標のものになってくれるはずです。
ここまで理解できたら、あとはもう覚えることは殆どありませんよ。お疲れ様でした!
次からは根気の作業に移ることになります。
ここからがまた大変かと思いますが、理想の個体値のポケモンで戦うことを想像して、モチベーションを保ちながら、頑張っていきましょう!!
4.初期seedをあわせる(seedのずれを調整していく):青パネル編
2009年10月20日8時26分0秒にDS時間を設定し、すぐに電源を切り、再び起動
2009年10月20日8時26分9.52秒(30秒-経過時間14.68秒-空白時間5.8秒=9.52秒)にHGSSを選択
2009年10月20日8時26分30秒に「続きからはじめる」を選択
NPC消費が起こる前にA連打でじいさんからタマゴをうけとる
…とは言うものの、たったの0.0333…秒ずれただけで初期seedはずれてしまい、目的の個体は手に入りません。相当難しいことを要求していますね。
ですから、初期シードのタイミングを合わせる練習をやっていきましょう。
まず爺さんの前からそらをとぶでシロガネ山まで飛んで、レポートを書きましょう。
次に、電源を落とし、先ほど自分で計算した時間設定で、ゲームをはじめます。
私の場合は、
2009年10月20日8時26分0秒にDS時間を設定し、すぐに電源を切り、再び起動
2009年10月20日8時26分9.52秒(30秒-経過時間14.68秒-空白時間5.8秒=9.52秒)にHGSSを選択
2009年10月20日8時26分30秒に「続きからはじめる」を選択でした。
時間計測方法は、エメタイマーを使うのもいいですし、ストップウォッチを使うのもいいでしょう。
それぞれやりやすい方法をみつけてください。
わたしの計測方法をあくまで例として紹介します。わたしは、秒針の見えるアナログ時計を使用しています。
今回の場合ですと、
1.秒針が12を指した瞬間に、DSの時計設定を決定。すぐに電源を落とし、メニュー画面を開く
↓
2.9.52秒経過と同時に、HGSSを選択、「つづきからはじめる」の画面で待機
↓
3.30秒経過と同時に、「づづきからはじめる」
という手順を取っています。
利点としては、
秒針が見えるのでタイミングが取りやすい、という点や、やりなおしがそれほど苦にならない(ストップウォッチやタイマーと違い、やり直しの際にボタンを押す作業をしなくてよい)点が挙げられます。
しつこいようですが、あくまで一例です。やってみれば分かるのですが、乱数調整は、何度もこの作業をくりかえすのを嫌っていては、よほど運が良くない限り成功しません。ですから、やりなおしが苦にならなくて、なおかつより正確に時間を計れる方法を、各自で見つけ出しましょう。
「つづきからはじめる」を選択したら、草むらを歩いて野生ポケモンと遭遇し、捕獲しましょう。
先頭はシンクロじゃないポケモンにしておいてください。
どうせリセットするので、マスターボールでさっさと捕獲しましょう。
捕獲し終わったら、PHSの青パネル「初期シードを検索」を開き、そこにさきほど捕獲したポケモンのデータを入力していきましょう。
私の場合、
ドードリオLv43
いじっぱり
2009年10月20日8時(分と秒は無視しても大丈夫です)
にげるのがはやい
H113A119B66C54D56S103
特性はやおき
でした。
これを間違えのないように青パネルに入力し、「実行」をクリック。結果が下。
・1匹目
候補の1つ目という意味です。条件がゆるかったり、ポケモンのレベルが低いと、候補が2匹以上出てくることがあります。
初期seed候補:80373
今さっきゲームを開始した際に決定した初期シードの値です。野生のポケモンを捕獲することで、ツールが初期シードを割り出してくれます。
時:8
開始した時刻です。狙いの時刻かどうか確認しましょう。
分+秒:56
「つづきからはじめる」を押したときの、DS内の「分」と「秒」を足した値です。設定どおりできているか確認しましょう。
フレーム:874
フレームの値です。
先ほど赤パネルで出した私の狙いのフレーム値は881でしたので、7だけフレームが少なかった、ということがわかりました。しかし、だいたい誤差がそれほどないので、このまま何度か初期シードあわせの作業を繰り返せば、狙いの初期シードが出せそうだということがわかります。
1つ目の性格値生成seedの位置:12
初期seedを測るためにポケモンを捕まえた、すぐ後の乱数の位置です。
今回は、それほど気にしなくてもいいです。
性格値:266bd4dd ♂ はやおき
このポケモンの性格値です。この値によって、ポケモンの性別と特性が決定します。
個体値:21-23-3-11-0-29
このポケモンの固体値です。
終了
これだけたくさんのことを書きましたが、今回この青パネルで注目するのは「フレーム」の数値だけです。
ここの範囲の誤差が、だいたい前後10くらいに収まるまで、時間を調節したり、ボタンを押すタイミングを変えたりして、試行錯誤を繰り返しましょう。
※該当するポケモンは存在しませんでした。と出た人へ
・もう1度、入力情報が正確だったか確認して下さい。
PHSの仕様で、性格やポケモンを変更すると、入力したステータスの数値が自動で変更されることがあります。
・それでもだめだったら、下の画像の数値をいじってみましょう。
「□だけ前のシードまで入力」を1000くらいまで増やしてみて下さい。
「□~□Fででてくるポケモンを表示」を450~2000くらいまで増やしてみましょう。
これでもだめなら、もう1度電源を落とし、野生のポケモンを捕まえなおしましょう。
フレームがだいたい合うようになったら、ふたたび爺さんの前でレポートを書いて、すぐにタマゴを受け取る準備をしましょう。次はPHSの黄色のパネルを使い、初期シードを合わせる作業に移ります。
5.初期seedをあわせる(seedのずれを調整していく):黄パネル編
黄パネルを開きましょう。
黄パネルは、徘徊ポケモンが何番道路にいるかどうかを見て、初期シードがいくらだったのか知ることができるパネルです。野生ポケモンを捕まえる必要なしに、初期シード値をしることができるという点で、非常に役に立ちますが、本当に正確に初期シードがあったかどうか確認したいときには、やはり基本にもどって野性ポケモンから割り出したほうが正確なので、そうすることを薦めます。
では、黄パネルの使い方を解説していきます。
まず、黄パネルを開くと、下のような画面が出てくると思います。
seedと書かれたところに、最初に赤パネルでだした初期シードを貼り付けましょう。
前後出力数を10に設定しましょう。
金銀徘徊にチェックを入れ、
徘徊しているポケモンにチェック。私の場合3匹徘徊しているので、すべてのポケモンのチェックをつけたままにします。
もしエンテイ、ライコウをいままで1度倒してしまった人は、「エンテイを先に処理」にチェックを入れましょう。
以上すべて済んだら、「実行」を押してください。
結果が下。
こんな画面が出ると思います。
赤く表示されているのが、狙いの初期シード値です。
このことから、もし初期シードが一致した場合
ライコウが34番道路、エンテイが32番道路、ラティが7番道路にいる、ということがわかります。
右側の強制消費seed数:3 というのは、徘徊ポケモンによっておこる消費の値です。
初期シード生成時の徘徊ポケモン位置がわかったら、
DSを起動し、狙いの初期シードの位置に徘徊ポケモンがいない状態をつくってから、レポートを再び書き直しましょう。
私の場合、ライコウ34、エンテイ32、ラティ7番道路以外のところに徘徊ポケモンがいる状態になったらセーブをすればいい、ということです。
さらに、レポートを書いたときの徘徊ポケモンの位置を「除外する道」に入力。
一度「抹消」を押し、先ほどのデータをクリアしてから、もう一度「実行」を押しましょう。
結果が下。
「除外する道」を入力したことによって、「強制消費シード数」が、3だったところが4に変わっているところがあることに気がつくと思います。
実は、徘徊ポケモンが初期シード生成時に各道路に配置され、その際に消費がおこるのですが、もし以前セーブしたところと同じ位置に徘徊ポケモンが配置されるようになった場合、再計算が行われ、再配置されるようになっているんです。その結果、強制消費が1つ(もしくは2~3つ)多くなることがあります。
この再計算が狙いの初期シードで起こってしまっては、狙った消費数のタイミングでタマゴが受け取れないので、
この強制消費を回避するために、先ほどのセーブをしなおす作業をしておく必要があった、というわけです。
NPCが動く前に急いで爺さんからタマゴを受け取る→ポケギアで徘徊ポケモンの位置と表を見比べ、自分がどのシードを出しているのか確認→一致したら孵化、違ったらリセット、大きく違ったら時間設定の微調整。この繰り返しです。ここが一番根気の要る作業です。慣れれば20分程度でできますが、初めての人は結構時間がかかってしまうかもしれませんが、頑張ってください。これさえ成功すればほぼ間違いなく、目的の固体値のポケモンが生まれてくれるはずです。
注意
もし、初期シードが目的のシードから奇数分ずれていた場合、ダブルスロットする、もしくは年数を1年足すかひくかしてあげてください。
やってみればわかるのですが、フレームは2ずつ変化していきます。ですから、この作業をして、奇数分ずらしてあげる必要があります。
ではでは。