サブカテゴリー

PR:

独立委11人発表 オブザーバーは“丸投げ”

臨時理事会に参列する村山弘義理事長代行(左から2人目)ら理事。右は貴乃花親方
臨時理事会に参列する村山弘義理事長代行(左から2人目)ら理事。右は貴乃花親方
Photo By スポニチ

 日本相撲協会は10日、名古屋市内のホテルで臨時理事会を行い、外部機関「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」の設置を決め、メンバー11人を承認した。しかし、オブザーバーに陸奥親方(元大関・霧島)、八角親方(元横綱・北勝海)、尾車親方(元大関・琴風)を推薦する協会案には反発もあり、オブザーバーの人選は独立委員会に一任することになった。

 相撲界再生の切り札となる「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」はその名の通り、独立性の高い組織となった。独立委には反社会的勢力の排除や経営管理など抜本的な提言が求められる。反社会的勢力対策の専門家や、渡辺美樹ワタミ会長ら一般市民の目線を持つ人材が入ったのはそうした事情からだ。

 賭博問題を調査する特別調査委員会には相撲協会の外部理事、監事の3人が入った。力士経験者ではないが、完全な第三者機関と言い難かった。今回はその3人を入れず独立性を追求。バランスの取れた人選となった。16日に都内で第1回会合を行うことも決まった。

 しかし、議決権はないが発言権はあるオブザーバーの人選については結論が出なかった。村山理事長代行は「オブザーバーの件は独立委員会で引き継いでもらうことになった。理事会では若手の親方を加えてはどうかという声が出た。独立委員会の1回目の会合で決まると思う」と話した。

 当初協会は、賭博に関与して謹慎中の陸奥、八角の両親方、弟子が賭博に関与しながら処分されなかった尾車親方の3人をオブザーバーに推薦していた。だが、謹慎中の親方を推薦することに反発の声が上がっていた。ある理事は「新しい理事を入れた方がいいという声や各一門から出せばいいという話が出た」と話した。理事会では若手の親方を推薦すべきという声や、公平性や透明性を求めるため貴乃花グループを加えた各一門を代表する親方を推薦すべきという声が出たという。

 結局、意見はまとまらず、独立委員会に人選を丸投げする形になった。村山理事長代行は「オブザーバーは4人でも5人でも入れたいが、あまりたくさんでも困る」と話した。スムーズな船出とはいかないようだ。

 ◇臨時理事会の承認事項◇

 ガバナンスの整備に関する独立委員会の設置 設置を決定し、特別調査委員会から推薦を受けた奥島孝康・日本高野連会長(元早大総長)11人を委員として委嘱することを承認した。

 名古屋場所の警備強化 愛知県体育館の館内に配置する警官は例年の倍以上の10人以上とする。また入場口の監視カメラで、反社会的勢力が入場していないかをチェックする。

 捜査協力の徹底 各親方を通じて全協会員に警察の捜査に協力するよう通達した。

 部屋行事 千秋楽の打ち上げパーティーなどに反社会的勢力が入り込まないように、あらためて各部屋に通達。

 懸賞金 当初は辞退する方向だったが、現状を理解した上でぜひとも懸賞金を出したいという企業、個人の厚意を受け取ると方針転換。

 賜杯返還 武蔵川理事長に代わり、村山理事長代行が賜杯を受け取る。また賜杯に取り付けるプレートへの優勝力士名刻印も従来通り行う。優勝額についても贈呈する方針。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年07月11日 ]

関連ニュース

読み込み中..

PR

関連写真

読み込み中..

ニュース

注目オークション


クイックアクセス

テニス

ゴルフ

大相撲

Go!アスリート

スポーツフィッシング

新製品

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲