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青森から「第1花国」精液 宮崎牛復活に期待
(2010年7月11日)
青森県の基幹種雄牛「第1花国」の人工授精用精液ストロー100本が口蹄疫終息後、本県に無償譲渡される。第1花国は、今回の口蹄疫で殺処分された本県の「安平」と同じく全国で高い評価を受ける名牛。多くの種雄牛を失った本県は、ストローを種雄牛づくりに活用する考えだ。
第1花国は、父が国の家畜改良事業団の「北国7の8」、母の父は「花桜」でともに島根県がルーツ。肉質と肉量のバランスに優れた「糸系」の特徴を濃く受け継ぐ。関係者からは子牛の肉質に定評がある「但馬系」の安平とともに、種雄牛の「東西の横綱」と称される。
両県は2005年、種雄牛の改良を目的に安平と第1花国のストロー100本を交換。第1花国は09年4月に死亡したが、同県はストロー9万本を保管しており、現在も県内向けに供給している。
青森県畜産課によると、同県には安平を父に持つ雌牛が千頭おり、第1花国のストローとの組み合わせで生まれた牛は肉質が最上級のA5になる割合が高いという。石郷喜広課長代理は「譲渡は青森県の和牛改良に貢献してもらったお礼」と語る。
県家畜改良事業団(高鍋町)によると、今回殺処分された種雄牛49頭には第1花国を父に持つ「華盛桜」(母の父・福桜)もいた。同事業団は「兄弟牛を4、5頭肥育したところ肉質も良かったので期待値も高い。同じ組み合わせで種牛づくりを進めることになると思う」と話す。
宮崎市家畜改良協会の川越良文会長は「第1花国は日本有数の種牛。宮崎牛ブランドの復活に貢献してほしい」と期待を込める。
【写真】青森県から本県に精液ストロー100本が提供される予定の第1花国(青森県提供)