韓国併合の歴史や問題について理解を深める「広島の『在日』を考える集会」が10日、広島市南区の市留学生会館であった。市民グループの代表者などがパネル討議し、歴史を学ぶ重要性を訴えた。
在日コリアン人権協会広島の呉成徳(オ・ソンドク)さんを進行役に3人がパネリストを務めた。「広島の強制連行を調査する会」の内海隆男さんは、朝鮮半島も戦場になった日清戦争で広島市が拠点になった点など、広島と併合の関連性を指摘。中国新聞社文化部の伊東雅之記者は「関心を広める報道や研究を地域でもっと進めるべきだ」とした。
在日本朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根(リ・シルグン)会長は、原爆投下に至る戦争の歴史に触れ、強制連行されていた多くの朝鮮人も被爆したとし、「同じ過ちを繰り返さぬよう歴史を知る必要がある」と強調した。
【写真説明】韓国併合の歴史やその後の人権問題などについて話し合った集会
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