ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルは9日、中国政府がインターネット・コンテンツ・プロバイダー(ICP)事業ライセンスを更新したと発表した。
グーグルは同社のブログ上で「中国政府がライセンスを更新したことをわれわれは非常に歓迎している。中国のユーザーに引き続きウェブ検索やローカルプロダクトの提供を継続する」と述べている。
また、グーグルの広報担当ジェシカ・パウエル氏(東京在勤)は「(中国政府による検閲に関して)何ら譲歩はしていないと考えている」とし、「われわれは中国政府に対し、検閲を必要としない製品を作るためのライセンス更新を求めた。今後も香港サイトで無検閲のウェブ検索を提供していく」と語った。
グーグルのICPライセンスが更新されたことにより、同社は中国での事業継続が可能になるが、検閲に積極的な中国政府の姿勢は変わらない。しかしICPライセンスがなければ「事実上、中国から消滅することになる」とグーグルは語る。
BGCパートナーズのコリン・ギリス氏は「中国はグーグルをコントロールしたい」ので、中国がライセンスの更新を拒む可能性はほとんどないだろうと指摘する。
今回の発表の前日、米財務省は同日発表した外国為替報告書で、中国の「為替操作国」認定を見送っていた。