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亮子氏3776mからヨロシク富士登山遊説

 民主党比例代表候補の五輪柔道金メダリスト谷亮子氏(34)が10日、富士登山遊説を決行し、3776メートルの山頂を踏破した。計1000人以上と会話するなど陣営は史上初の試みに「成功した」とニンマリ。同行のスタッフ、報道陣ら約30人はバテバテだったが、谷氏だけは最後まで元気いっぱいだった。一方、自民党比例代表候補の女優三原じゅん子氏(45)は谷氏の行動を「こっちは足を地べたにつけているのに」とチクリ。参院選17日間の戦いはこの日で終了し、11日に投開票される。

 午後4時20分ごろ、軽やかな足取りで谷氏が富士山の頂(いただき)に到達した。山頂にいた60人前後に次々と歩み寄り「みなさん、お体は大丈夫ですか?」「頑張りましたねぇ~」と声を掛けた。同行したスタッフ、報道陣が崩れるように座り込む姿を見て「みなさん、ありがとうございます」と笑顔で励ました。25分後に下山するまで景色を眺めるでもなく、登山客へのあいさつを繰り返した。

 それでも報道陣に囲まれて「景色が素晴らしい。いろいろな思いを抱えてみなさん、登っていらっしゃる。国民のみなさんと同じ気持ちを共有できたことがうれしい」と語った。雨は降らなかった。同行したガイド歴14年の男性(35)は「梅雨だから降らない方が珍しい。W杯の本田じゃないけど、谷さんは“持って”ますね」と感心した。

 終始ペースは乱れなかった。谷氏は5月30日に青森県からスタートした遊説で1都1道2府18県を回った。その締めくくりが日本で一番の標高を誇る富士山。午前9時20分、出発地点の山梨県側の吉田ルート5合目(標高2300メートル)では、約200人の観光客に囲まれた。写真撮影や握手が終わると、谷氏本人とスタッフ6人、ガイド2人、そして報道陣約20人が動きだした。ピンクの帽子、黒っぽいジャージーの上下。タスキは掛けていなかった。その先頭を切って谷氏が登山道を踏みしめた。約15分登って休憩をとるペースだったが、谷氏は休憩でも終始立ちっぱなしで、観光客と談笑していた。

 すれ違う下山客と言葉を交わすが、選挙について一切触れなかった。相手側から「そういえば選挙に出てません?」と逆に質問されるほど。陣営では「今日は1000人以上と話をした。街中の遊説とは違って個人的な会話ができた。谷本人の思い付きだけど、こういう遊説も“あり”だ」と好感触を得ていた。正午には7合目(同2850メートル)できつねうどんを食べた。午後2時15分、同3200メートル付近では報道陣2人、谷氏のスタッフ1人が下山。一方の谷氏は、持ち込んだ酸素ボンベを使うこともなく元気に歩き続けた。

 先週、期日前投票を済ませ、比例代表は自分の名前を記入した。「富士山で帰れなくなることもあるので、投票してきた。自分の名前を書いて気持ちが引き締まりました」と既に目は国政に向いていた。【清水優】

 [2010年7月11日8時47分 紙面から]


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