谷候補、富士登山締め！日本一の山頂で最後のお願い

富士山に登頂した谷亮子氏は頂上の浅間神社の鳥居をガッツポーズでくぐった

　柔道五輪金メダリストの谷亮子氏（３４）＝民主・比例＝が１０日、１７日間の選挙戦を、前代未聞の富士登山で締めくくった。午前９時過ぎに山梨県側の「吉田口」からスタート。午後４時１９分に３７７６メートルの山頂に到着し、必勝を誓った。

　日本一高いところから失礼して、最後のお願いだ。本当にやった。異例のラストデー。富士山の頂上まで登った。「一歩一歩、国政を目指すという重みを感じながら登ることができました」。谷氏は気持ちよさそうに汗をぬぐった。

　「富士山は年間２０万人以上が登る。国政を目指すからには、みなさんがどのような思いで日本の象徴に登っているのか、同じ気持ちになりたい」。そんな思いで貴重な選挙活動最終日を、富士山登山に費やすことを決意。前代未聞の選挙活動締めくくりとなった。

　前日は夜遅くまで一帯は雨。この日、一行を先導したベテラン山岳ガイドの鈴木一徳さん（３５）も、前夜は「この雨じゃ中止かキャンセルかと覚悟した」という。ところが、一夜明けてみれば雨の気配すらない快晴に。朝から汗ばむ陽気となった。鈴木さんは「谷さんが“持ってらっしゃる”んですかね」と驚いた様子。谷氏自身は「わたし雨女、晴れ女両方なんですよ」。大事な日に晴れ女の方が出たようだ。山の天気は変わりやすいといわれるが、結局この日、富士山では一滴の雨も降らなかった。

富士山をバックに有権者と写真に納まる

　事務所スタッフとともに、吉田口の五合目から登山開始。出発が午前９時１５分と遅かったこともあり、すでに登り終えた登山客とすれ違い、早々に声をかけられて握手と写真撮影を求められた。「新聞で富士山登るって読んだので、会えるかと思って来ました」というカップルもいたが、ほとんどは「ここで会えるなんて～」とサプライズに大喜び。谷氏は握手を求められるたびに、登山用手袋を脱ぎ、手を握った。

　７時間かけてたどり着いた頂上までに、谷氏と触れ合った登山客は２８７人。中には「もう（期日前投票で）ヤワラちゃんに入れました」という男性登山客もおり、思わぬ支持者との出会いもあった。頂上で谷氏は「みなさんと気持ちが通じ合えた気がする」と笑顔を見せた。すでに先週、都内で期日前投票に出向き、自身には投票済み。あとは１１日の投開票で、富士山練り歩きを含めた選挙活動の成果がどう表れるかを待つ。

　◆富士登山ドキュメント
  ▼９時１５分　五合目の吉田口から登山開始。
  ▼１１時１２分　七合目付近に到達。
  ▼１１時２３分　食堂に入り昼食。きつねうどん。
  ▼１３時２２分　八合目に入る。ここから険しい登りが続く。
  ▼１４時３２分　本八合目。
  ▼１５時４０分　九合目。
  ▼１６時１９分　頂上の鳥居をくぐる。
  ▼１９時４８分　五合目まで下山。スタッフらに出迎えられる。

（2010年7月11日06時03分スポーツ報知）

（）