国定公園の原生花園、マラソン関係者踏み荒らす
7月11日9時3分配信 読売新聞
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北海道北見市のワッカ原生花園の踏み荒らされた跡 |
原生花園は国定公園に指定されており、所管する道は9日に現地調査を実施した。今後、主催者に再発防止を指導する。
大会は、6月27日に行われた「第25回サロマ湖100キロウルトラマラソン」(北見市、湧別、佐呂間町、北海道新聞社など主催)で、原生花園の遊歩道(幅約3〜4メートル)をコースの一部に利用した。
大会後に「花が踏み荒らされている」との情報提供を受けて北見市で調査。その結果、仮設トイレや給水所が設置された周辺8か所に踏み荒らした跡があり、ハマナス48本、エゾスカシユリ20本が折れていたという。
大会スタッフが植生に立ち入ったり、大会車両がランナーを避けた際にはみ出したりしたとみられる。
北見市の塚本敏一・副市長は「申し訳ない。来年以降の対策を指示した」と話し、北海道新聞社は「主催者の一員として遺憾に思う。大会実行委などを通じて、再発防止に努めたい」としている。
最終更新:7月11日9時3分