「おわびすることは今回限りに」村山代行が訓示

土俵祭りで、親方や力士らに向かい訓示を述べる日本相撲協会の村山弘義理事長代行 Photo By 共同

　【村山理事長代行訓示全文】

　この場をお借りして協会のみなさんにお願いがあります。明日から始まります名古屋場所では立派に務めていただきたい。力士としての誇りを持って堂々と土俵に上がって、立派な相撲を見せてください。年寄のみなさん、行司、呼び出し、床山など裏方、事務方のみなさんは力士と一丸となって総力を挙げて立派な名古屋場所にしていただきたい。

　不祥事で理事長がみなさんに頭を下げておわびすることは、今回限りにしていただきたい。そう思いませんか？これから先、反社会的勢力との関係で、世間の批判を浴びるのは金輪際ないようにしていただきたい。

　この名古屋場所は協会、協会員が新しく生まれ変わる新生の場所である本場所。改革のスタートとする大相撲本場所である。そういう場所にすることに確固たる決意を持って臨んでいただきたい。

　今や、協会を取り巻く情勢は非常に厳しい。みなさんの奮励、奮起をお願いしたい。

　≪日本人力士最高位・魁皇「頑張る」≫村山理事長代行の訓示を受けて、大関・魁皇（友綱）は「代行が言われたことはごもっともだし、しっかり守っていきたい」と神妙に話した。元大関・琴光喜が解雇処分を受け、日本人力士としては最高位。責任も重くなるだけに「力士は相撲に集中して、土俵で精いっぱい頑張るだけ。（不祥事は）もちろん残念だけど、しっかり前を向いていきたい」と土俵での奮闘を誓った。

[ 2010年07月11日 ]