- - 勢いでお読みください - -




みなさん! お手元にキスプリアイスはございますでしょうか! え?ない? オーケー。大丈夫です、そんなことで王子様たちはあなたを見捨てたりしません。脳内でご想像ください! 跡部についてしか述べてませんので心配無用です(いさぎよい)

まず簡単にゲームの概要を説明すると、20人のキャラの中からメインとサブの2人を選び、会話とテニスをさせ、テニスの最中に流れるメインキャラの歌を聴けばそれでお終いです。ひとりクリア。残り18人。そんなゲーム。
メイン以外の19人全員とそれを繰り返したら、コンプリートということでボーナスカットを拝むことができます。そんなゲーム。


もしかしたら、これゲームじゃないんじゃない。(C)ピューと吹く!ジャガー





キスプリにおいて、プレイヤーがやることはただひとつ。
メインとサブを裏返しになったカードから選ぶ、それだけです。本当にそれだけ。後はひたすら○ボタン押してりゃ勝手に話が進み、テニスプレーへと移行します。
ここまで操作側の思惑を無視したゲームがかつてあっただろうか。


思い起こせばS&T2からわずか1ヶ月後の発売という、まじめな購買層の不安を煽る中での発売でした。きっと
業界内で生臭い過程があったのでしょうが、そんなことはもうどうでもいい。明らかにゲームとしての態を成していなくとも、原作カラーの跡部が、オシが、ワベ氏と木内氏の声で動いてしゃべる。それが見られるのなら4千円なんて安いものです。(価値観に狂いが)



例によって例のごとく、忍跡から開始します。教室内らしきざわめきが始まったかと思うと、

ガラッ


「おい、忍足! いるか?」



くおおおおぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!!
(奇声を発してゴロゴロ転がる)




しょっぱなから、オシのクラスにお出ましです。あの跡部が休み時間にわざわざオシのところまで足を運んでいるのです。
焦燥感にかられて、オランウータンのごとく自室をうろつき回る私。時折、壁に爪をたてます(心の病)
普段冷遇されているせいか、突然の幸福に心身が追いつきません。


引き続きゲーム画面では「コナミ? コナミ!? コナミ待てコラアァ!!」と開発者の襟首つかみたくなるような会話が続きます。



以下、コナミが腐女子層へ魂を売り渡した結果の忍跡トーク


跡部 「おい、忍足! いるか?」

オシ 「はいはい、でかい声出さんでもいてますよー」

跡部 「でかい声なんて出してねぇよ。それよりお前、今日こそあの本持ってきただろうな?」

オシ 「えっ? あー、あの本なぁ…忘れた」

跡部 「またかよ!? もう何日貸してると思ってんだ。俺だってまだ全部読んでねぇんだぜ? それをお前が、映画が始まる前に原作読みたいとか言いやがったから、わざわざ貸してやったんじゃねぇか」

オシ 「いや、今日こそ持ってこ思っててんで? でも朝になると何故か忘れんねん」

跡部 「言い訳になるかよ。毎日コソコソ逃げ回りやがって。大体、何で貸した俺がお前の教室に取りにこなきゃなんねぇんだ?」

オシ 「せやから悪かったって。まー、そうカリカリせんと、機嫌直そうや

跡部 「誰のせいだと思ってんだ! フン、まぁいい。今日のお前の練習メニューは見直しだな」

オシ 「げ。そりゃ横暴やろ? 部活に私情を持ち込むなや、部長」

跡部 「どうだかな。人から借りたモンもまともに返せねぇ様なだらけた奴には、ちょっと気合いれてやんねぇとなァ?」

オシ 「こっわいなぁ…。何させるつもりや。」

跡部 「俺様が直々に相手してやるよ。お前もシングルスはご無沙汰だろ? 一から鍛え直してやるぜ」

オシ 「へぇ? そりゃありがたいお話やな。楽しみやなぁ、鍛え直すつもりが直されたりしてなァ。何なら放課後言わんと、今からでもお願いしよか

跡部 「アーン? 言うじゃねェか。上等だ、ついてきな。」


跡部がオシの教室へ来るという、普通なら逆パターンなこの設定。なかなか憎い演出です。
2人はどうやら違うクラスらしく、これでパーソナルガイドの跡部=エレガント=景吾は影武者であることが確定しました。たかが本1冊でガタガタ言う跡部の庶民性が嬉しくてなりません。跡部はものを粗末にしない、いい子なんだ!(盲)





で。




この会話がどれほどに凄いことかは、本編をお読みでしたらご理解いただけるでしょう。
あの2人、原作じゃ喋ってすらないんですよ!!!


「お前も(略)ご無沙汰だろ」……!!!!!!

「今からでもお願いしよか」……!!!!!!!



ワベ氏と木内氏の声でそんな!!!!(泡) この後、ヤリ部屋にしけこんでコトに及ばんとする2人の会話にしか聞こえません。ど、どうしよう! どうしようー!(テニスの話です)

ワタワタする私をよそに、画面はテニスコートに。ミュージックゲームですので、音楽が鳴り出します。なぜか、なんて考えてはいけません。そういうものなんです。メインは跡部! エレキの派手な音がコートに響き渡る!
























妥協のない芸術  (タイトル)

 

 

 





 

 

 

 





この人ったらまたものすごい歌を…







簡単に言うと、
万物を支配している人の歌です。絶対神級。







試合が始まりました。一瞬、自分で操作するのかと身構えたのですが、ものの見事にCOM操作でした。どこまでクソゲーなのか。もはやゲームと呼ぶことにすら抵抗を覚えます。
やることがないので楽しそうな跡部を堪能。跡部、嬉しそうやな〜よかったな〜〜(癒されたように呟く)



一方のオシ、メッタ打ちです。

鍛え直すどころの騒ぎじゃないよ!もっとがんばれよCRAFTY!!(※オシメインではどうにか互角でした)





じっくり見ているうちに、2人の口がやたら動いてるのに気づきます。
ん? 何か言ってる?

「これ入ったら、今日は座位!!」 とか?

なるほど! そりゃ跡部も必死になるってもんだ。




激しい打ち合いになると画面の切り替わりがスピードアップし、アテレコがより楽しくなります。


「好きやで!」(スパーン!)
「キモい!!」(シュパアァァン!)

「ヤらせてや!」(スパーン!)
「黙れ丸眼鏡!」(ギュパアアア!)




愛のラリーがここに実現。(もういいんです。自分、病気です)





そんな状態でようやく1人目が終わりました。
ギャラリーオプションでボーナスカットをもらうまで後18人です。
このときすでに明け方近かったのですが、ボーナスカットが欲しいので、何がなんでも跡部をコンプすることに。(※出勤まで残り3時間)


サクサクと他の連中を片付けていきます。キヨもジロも宍戸もいない以上、
誰と話そうとそれほどの昂りはねぇな、とか思っていたら、出ました。問題のあのセリフ。


「忍足のやつも一緒だったんだが、ダラダラ映画観てやがるから置いてきちまった」


これがあったか… (天を仰ぐ)


誰彼かまわずデートの報告をしては拗ねる跡部。かわいいんだよこんちくしょうがァ!!!!!
そして気づけば音楽シーンへ。コンプするまで19回も『妥協のない芸術』を聴き続けなければいけません。なんの苦行なんだろう…
心のカオスと戦う私をよそに、会話が終われば流れ出すメロディ。
よしわかった、好きなだけ歌うがいい。←見てない



とにかく全てのキャラが、跡部景吾という個をふまえたうえで優しく接してくれており、非常に微笑ましいシナリオだらけです。
常時不機嫌で路傍の小石にすら「勝負しやがれ!」と突っかかっていきそうな跡部に対し、全員「まったくしょうがないなあ、こいつ」とでも言いたげな同一パターン。



…ちゃんと原作読んだのかシナリオライター!!!!!!!


サル山の大将呼ばわりしてきた越前の挑発すら「焦るなよ!」とバッサリ切り捨てた男ですよ!!?
頂点に駆け上がらんとする者のみが己と戦う資格がある、というかのようなスタンスだったはず。あの格好よかった景吾は夢だったんでしょうか。

そんなわだかまりを抱きつつ、コンプ達成。
ボーナスカットで図書館にいるらしき跡部がプレイヤーに話しかけてきます。





何を読んでるのかって? 気になるんだったらこっち来て自分で確かめてみろよ



 

 




逆貞子になりかけた女がここに。





てゆうかいくらなんでも長すぎる…!! 

 

 

巻いていきます。


続いてオシ。そう、オシです。アイスの中で最も面白い男、忍足侑士です。
あいかわらず美しく整った静謐な顔立ちに心臓の鼓動が速まります。忘れがちですが、忍足侑士という人は物凄く激美形です。(表現力の欠片も無い描写) 斜にかまえたポーズもかなりポイント高し! 透き通るような肌の白さにも気が動転しました。もっとも跡部の美白っぷりには敵いませんけどね(微笑)(並んだ跡部の方が明らかに小麦色である事実に目を瞑る)

跡部との会話はまったく同じなので、再び部屋をゴロゴロと転がった後、始まった歌にじっと聞き耳をたてておきます。(予感と期待に膨らむ胸)



タイトル:いつもそのかほりそばで

どこで切って読みゃいいんだよ!!!!!! スローテンポで囁くように

♪苦め香り飲み〜(意味不明)

とか歌われてもな… 大丈夫なのかこのキャラで…






ちなみに彼の相方の唄ですが、聴く者を恥ずかしさで震撼させる威力があります。(必聴)




さて氷帝の天才こと忍足さん、跡部以外の連中相手にもなんか色々やらかしてくれました。
背景は図書館が多かったのですが、「ここで何をしているのか?」と問われ、臆面もなく

「俺? 俺はDVD観に来ててん。
図書館で観ればタダやしな

と答えるドケチ貧乏設定の関西丸眼鏡。コナミもここまで同人デフォルトに忠実にしなくてもいいのに…(大笑いしました)


その後もいろいろなキャラに向かって、

「さて、観るもん観たし、そろそろ帰ろか。…って跡部も黙って帰ることないやん。短気なやっちゃなあ」

跡部も本借りに一緒に来ててんけど、待ってられへんいうて先帰ってもーたわ」

「この後ちょっと打ちに行くつもりやってんけど、跡部に帰られて相手おらへんねん」

「ふーん…。跡部も何を気まぐれにパンなんか食いたがるんかな」

「俺、この後、打つつもりやってんけど、跡部に帰られて困ってんねん」


跡部跡部跡部跡部・・・・・・   ってお前どんだけ好きなんだよ!!!!!!!!!ベタ惚れだなこの野郎!!!!!!


そして、

木更津 「たまには気分転換も必要だよね」

オ シ  「せやなあ。まったく同感やで。まあ気分転換してもあんま変わらん奴もおるみたいやけど」

注)木更津君は跡部の話題など一瞬たりとも振ってません。




おいおい関西眼鏡さん…!! 思考ベクトルを跡部から離したらどうかね!!!!!!

まったく制作サイドの気がしれませんよ!!!






ありがとう…コナミ… 

コナミエンターテイメント、オシのシナリオの8割近くが跡部絡みという離れ技を成し遂げてくれました。


本当にありがとう、コナミ…











ここまで終えて気づいたことが。


曲 っ て 最 後 ま で 聴 か ず に 飛 ば し て も

ク リ ア に カ ウ ン ト さ れ る ん だ … 。

私の睡眠時間…








さ!(パパンパンパン!←手拍子)
己の愚行を嘆いてたってしょうがない!
続いては奴をコンプです。ええ、コンプしましたよ。0.5秒で裏返ってしまうカードを見極めるために眼精疲労にもなりました。



橘桔平 コンプリートです。(何故)




答:声に惚れております





ひとり目は山吹中の恐怖ストーカー壇太一でした。

太一 「あ、あなたは不動峰の橘さん!」
桔平 「ん? どこかで見た顔だが…。すまないな」(橘さん、いい人だなあ…)

太一 「うわぁ、あの九州2強だった橘さんにこんなところで会えるなんて。大チャンスです!調査するです!!(小声)」
太一 「あの、練習に付き合ってもらえませんか?」

調査って言わなかったか、お前?


桔平 「おう、いいぜ。手加減しないぞ」

しかもタッチー、まんまとひっかかってます。この人…いい人っつーか天然なんじゃ…(かすかな疑惑)

曲が始まりました。
ふむふむ、『鼓動イズム(タイトル)』ね。おお、ロックっぽいイントロでなかなかかっこいいな!



♪ 魂 一つに 決意すれ〜ば〜









……お経ですか?









やらかしたーーー!!!!!!!
桔平オンチだーーー!!!!!!!!



1回目は大爆笑のうちに幕を閉じ、2人目以降は聴くに耐えず、速攻ですっ飛ばしました。
いくら声が好きでも、世の中には我慢できるものとできないものがあります。(そこまで言うか)

シナリオの方はタッチーが人格者なせいか、どの人との会話も平穏に進んでいきます。使い回しのセリフも多く、よく言えばスムーズ、悪く言えば起伏に乏しい感じです。
だいたいが
『最近の部活の調子はどうだ?』→『うちも負けてられないな』
もしくは
『この後付き合ってくれないか。部活だけでは打ち足りなくてな』→相手『いいっすよ』
という流れ。
橘さん、あまりCP萌えされてないもんな…



でも、そう…この人のことを忘れてはいけません。
フラグの帝王、跡部景吾の存在を。




場面はどこかのテニスコート。おそらくストテニ場でしょう。

「いたっ! 離してよ!」

「逃げることねぇだろ? 杏ちゃんよ」


ものすごく華やかなチンピラが登場。


― 中略 ―

桔平 「おい! そこで何をしている?」

杏   「あ、お兄ちゃん! もー遅いよお! おかげで変なのに捕まっちゃったじゃない!」(確かに)

桔平 「すまなかったな」

跡部 「変なのとはご挨拶だな。よーお、お兄ちゃん、久しぶりじゃねえか」

桔平 「跡部か。人の妹に乱暴な真似はやめてもらおう」

跡部 「ハッ。俺様の勝手だろ。大体デートしてやるだの何だの、タンカ切ったのはその妹の方だぜ?」

桔平 「こいつの跳ねっ返りなのには、俺もほとほと手を焼いているんだ。お前も本気で相手にしないでくれないか」

跡部 「フーン… お兄ちゃんにあんまり心配かけちゃあダメだぜ? 杏ちゃん」

杏   「むっ… 誰のせいだと思ってるのよ?!」

桔平 「だから、お前もいちいち食ってかかるんじゃない。悪いな、跡部。代わりと言っては何だが、俺でよければいつでも相手になるぜ?」

跡部 「お前が? へぇ…おもしれぇな。九州2強のお手並拝見ってか」

桔平 「デートでも構わんぞ」


跡部 「…遠慮する」


  「…お兄ちゃん…」


陸人 「…桔平…」








前述の疑惑が揺るぎない確信に変わってきました。
お兄ちゃん、間違いなく天然だよ… というかその前に、

跡部狙いか、桔平。(新市場)(自分の中で)







なんだかありえない長さになってきたので、強制的に終わります。自分でももう何が何やら…

ご高覧ありがとうございました。そして本当にすみません。
ただ最後にひとつだけ。

跡部を狙う男ども、犬だ。犬を飼え。
(それだけで跡部景吾が意のままです)




文責 陸人

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