北朝鮮へ不正輸出容疑で逮捕
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北朝鮮へ不正輸出容疑で逮捕

7月8日 13時0分

鳥取県境港市の古物販売会社がぜいたく品として北朝鮮への輸出が禁止されているピアノを不正に輸出したとして、警察は、会社の実質的な経営者ら2人を外国為替法違反の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、境港市の古物販売会社「ファースト商会」の実質的な経営者で韓国籍のユン・ウォングン容疑者(50)と元従業員の男の2人です。警察の調べによりますと、2人は去年2月、国連の制裁措置に基づき、ぜいたく品として北朝鮮への輸出が禁じられているピアノ3台を鳥取県の境港から船で北朝鮮に不正に輸出したとして、外国為替法違反の疑いが持たれています。警察はことし5月、会社の事務所を捜索し、押収した書類などの調べを進めた結果、容疑が固まったとして逮捕しました。ピアノは中国の大連を経由して輸出していたということで、警察によりますと、ユン容疑者は「北朝鮮へは送っていない」などと容疑を否認し、元従業員は容疑を認めているということです。警察は、書類の記録などから2人が中国への輸出を装ってピアノ以外にも北朝鮮に不正に輸出していた疑いがあるとみて、調べを進めることにしています。