千葉市にあるスーパー銭湯で、下水道使用料が実際より安くなるよう配管が不正に配置され、5年間の支払額が1億2000万円余り少なくなっていたことが、千葉市の調査でわかりました。千葉市は、設置の詳しいいきさつを調べるとともに、会社側に差額を請求することにしています。
不正な配管が見つかったのは、千葉市若葉区にあるスーパー銭湯「若葉の湯」です。下水道の使用料金は、水の使用量を排水量と見なして決まりますが、ことし2月、千葉市が市内のスーパー銭湯を一斉に点検し、実際に下水道への排水量を臨時にはかったところ、このスーパー銭湯の水の使用量が下水道への排水量に比べて少ないことがわかりました。このため会社側が調べたところ、地下水を供給している配管を二手に分け、地下水の量をはかるメーターを通らないようにして水の使用量が少なくなるようになっていたことがわかりました。このスーパー銭湯は、経営する会社が2回代わっていますが、千葉市では、オープンした10年前から不正な配管が行われていたと見ています。千葉市は、設置の詳しいいきさつを調べるとともに、さかのぼって請求できる過去5年間だけでも、使用料が1億2300万円少なくなっているとして、近く、現在経営している会社などに差額を請求することにしています。現在の会社は「4年前に前の会社から施設を購入したが、不正な配管があるとはまったく知らず、たいへん驚いている。請求が来たら支払いに応じる予定だ」と話しています。