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リンチ殺人 来年最高裁で弁論

7月8日 19時34分

16年前、愛知や岐阜などで男性4人を次々に殺害した罪に問われ、2審で死刑判決を受けた元少年3人の裁判で、元少年側と検察側の主張を聞く弁論が来年2月に最高裁判所で開かれることになりました。

この事件は、平成6年、愛知県の木曽川や岐阜県の長良川の河川敷などで10日余りの間に若い男性4人が少年グループから集団で暴行を受けて殺害されたもので、愛知県や大阪府出身で当時18歳から19歳だった元少年3人が強盗殺人などの罪に問われています。1審は、事件の中心的な役割を果たしたとして当時19歳の元少年に死刑を言い渡し、ほかの2人については無期懲役を言い渡しました。一方、2審は「3人の果たした役割に大きな差はなく、当時、少年だったことを考慮しても極刑はやむをえない」として3人全員に死刑を言い渡し、3人が判決を不服として上告していました。この裁判で、元少年側と検察側の双方の主張を聞く弁論が来年の2月10日に最高裁判所で開かれることになりました。記録が残っている昭和41年以降、犯行当時少年だった複数の被告に同時に死刑が言い渡されたのはこの事件以外にはなく、2審の判決から5年以上がたち、最高裁で審理が始まることになりました。