旅館経営者殺害 医師の男逮捕

ことし５月、福岡県大牟田市の旅館で経営者の７９歳の女性が殺害される事件があり、警察は、当時旅館に宿泊していた仙台市の国立病院に勤める２６歳の医師の男を殺人の疑いで逮捕しました。警察によりますと、男は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、仙台市にある国立病院機構仙台医療センターの心臓血管外科の非常勤の医師、乾稚宏容疑者（２６）です。この事件はことし５月、福岡県大牟田市のビジネス旅館「南風荘」の客室で、この旅館を経営する江崎京子さん（７９）が首を絞められて殺害されたものです。警察は江崎さんの遺体が見つかる直前に現場の客室から立ち去った男が事件にかかわったとみて、行方を捜査していました。その結果、山口県内で別の事件で逮捕されていた乾容疑者の指紋が現場の客室に残された指紋と一致したことから、１０日殺人の疑いで逮捕しました。調べに対し乾容疑者は、「知りません」と容疑を否認しているということです。乾容疑者は病院の寮で生活していましたが、事件の２週間余り前の５月中旬から行方がわからなくなっていたということで、警察は犯行のいきさつや動機について詳しく調べています。