ドーム形のスクリーンに映し出された映画「HAYABUSA」=大阪市北区の市立科学館、森井英二郎撮影
7年ぶりに地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の活動を記録した映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」が各地で人気を呼んでいる。
大阪市北区の市立科学館では帰還後初の週末となった20日、午前9時半の開館から20分で300人分の観覧券が売り切れた。これまで客席の半分が埋まるのがやっとだったが、1週間ほど満席の状態が続いている。すでに11月28日までの上映が決まっており、千葉や福島の科学館などでも上映延長が決まる人気ぶりとなっている。
映画は「はやぶさ」が、太陽系誕生の記録が残るという小惑星イトカワの小石を持ち帰るため、機体の故障など様々なトラブルを乗り越えながら60億キロを旅する43分の物語。「決してあきらめない姿に勇気づけられた」「機械なのに思わず声援を送りたくなる」という声や、上映後に涙ぐむ人の姿も見られた。
同館の上映は午後1時から。月曜休館。観覧料は大人600円、高校・大学生450円、中学生以下300円。問い合わせは同館(06・6444・5656)。