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【プロ野球】

ゴン投壊止められず 巨人9戦連続2ケタ被安打

2010年7月10日 紙面から

中日−巨人 7回裏途中で降板し、ベンチで頭を抱えるゴンザレス=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)

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◆中日6−3巨人

 失点だけでなく、汚点も残した。巨人が12安打を浴び、先月29日の広島戦から9試合連続で2けた被安打。球団ワースト記録を塗り替えてしまった。先発ゴンザレスが7回に崩れると、3番手久保も3連続安打でKO。打線は吉見に今季4度目の苦杯をなめ、2位阪神とは5月7日以来となる1・5差に接近。2カ月以上守り続けてきた首位の座は、投壊とともに危険水域に入った。

 歯切れの悪い試合後の会見が指揮官の胸の内を表していた。「勝ち越すチャンスはあったし、ディッキー(ゴンザレス)も中盤以降は良かったけどね。久保? 見ての通りですよね」。悔しさを押し殺すように原監督が敗戦の弁を並べた。

 5月4日以来勝ち星のないゴンザレスは踏ん張っていた。しかし、勝負どころの7回、高めに浮いたスライダーを和田に被弾。5連敗となった右腕は「あの1球が本当に悔やまれる」とうなだれた。伊原ヘッドコーチも「吉見には失投がなくてゴンちゃんにはあった。そこが2人の差」と痛恨の1球を嘆いた。

 現在の救援陣には、相手に傾いた流れを止める力がない。久保と星野も火に油を注いだ。「(ゴンザレスが)全部(イニングの最後まで)投げ切ってくれればいいとは思うけどね。その(打たれた)メンバーも反省して次につなげてくれるでしょう」と原監督。2けた被安打が続く9試合の総失点は59。不快指数が高まっているのは、ジメジメした気候のせいだけではないはずだ。 (井上学)

 

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