鍛冶を体験 ナイフ作り
京田辺 シュタイナー学校生 刃物製造の老舗訪問
日本古来の刃物製造を続ける京都府久御山町の義定(よしさだ)刃物で7日、京田辺市のNPO法人シュタイナー学校の生徒が、昔ながらの鍛冶を体験した。40度を超える工場の中で一日かけ、それぞれデザインしたナイフを完成させた。
義定刃物は340年続く京刃物製造の老舗で、包丁のほか、機械化できない特殊な刃物作りを引き受けている。同学校はドイツの哲学者シュタイナーの教育理論に基づき、体験学習に力を入れた独自の教育を行っており、毎夏、刃物作りに訪れるという。
この日は、9年生(中学3年生)12人が体験した。10代目山口梯市朗さん(72)の指導で、800度~950度のコークスで板状の鉄を熱したり、研磨機で火花を散らしながら形作りをし、砥石(といし)で2時間かけて丁寧に刃をつけた。中嶋大地君(14)は「思い描いた形ができて楽しい。宝物にしたい」と話していた。
【 2010年07月08日 10時23分 】