宮崎県での口蹄疫(こうていえき)発生を受け、4月下旬から延期・中止されていた県内の家畜市場が11日の玖珠市場から順次再開される。再開に備え、玖珠町大隈の同市場では8日、市場を運営するJA全農おおいたや県の職員らが、施設の消毒などの準備作業をした。
作業には、玖珠、宇佐の両家畜保健衛生所や玖珠、九重両町職員ら約20人が参加。消石灰や炭酸ソーダを水に溶かした消毒液を牛舎や家畜運搬車両の駐車スペースにまくなどした。
JA全農おおいたによると、11日の玖珠市場には、5月に出荷予定だった子牛539頭が競りにかけられる予定。佐賀、長崎、鹿児島県などの肥育農家から、参加の問い合わせもあるという。
市場開催に伴う車両の通行に備え、県は10-12日の間、大分自動車道九重インターチェンジや国道210号、387号などの幹線道路で、畜産関係車両の消毒作業を実施する。
=2010/07/09付 西日本新聞朝刊=