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復興へ活用策議論 しんとみ元気基金

(2010年7月9日付)

 新富町が設置した「口蹄疫に立ち向かうしんとみ元気基金」の活用策を考える意見交換会は、町役場で6日あった。

 基金の使途を決める委員5人と町幹部など15人が参加し、被害に苦しむ商工業などを盛り上げるための復興策を話し合った。

 町は6月28日、児湯地区で初めて口蹄疫被害の支援策として1億円の基金を積み立てた。使途を決めるため町内のJA、商工会、主婦など5人の委員を選び、意見を募った。

 意見交換会では、商工会関係者が「特に飲食業の冷え込みが厳しい」「多くの人が宮崎市などから児湯地区に入るのを拒む傾向がある」と現状を報告。主婦は「町内外に新富の良さを知ってもらうイベントを開くべきだ」「1カ所で催しを開くと、集まる人が限られる」などの意見が寄せられた。

 委員は今後も意見交換会を開く予定。土屋町長は「町が元気になる取り組みへの意見をいただき、町としても提案していきたい」と話した。

【写真】口蹄疫に立ち向かうしんとみ元気基金の活用法を考えた意見交換会