新規国債:「今年度以下に」菅財務相

2010年5月11日 12時10分

 菅直人副総理兼財務相は11日の閣議後会見で、11年度予算編成について「新規国債の発行は、今年度の44.3兆円を超えないよう全力を挙げる」と述べた。ギリシャの財政危機をきっかけに、各国の財政状況に市場の注目が高まっていることを受け、歳出拡大を抑制する姿勢を打ち出した。

 11年度予算では、子ども手当の満額支給や社会保障費の自然増などで、6兆円を超える歳出増が見込まれている。菅財務相は「無駄なものを大いに削るし、税収の問題もある。44.3兆円を超えないようにするのが緊縮財政のような指摘は理解できない」と述べ、歳出削減と税収確保の組み合わせで、国債発行を抑えたい考えを示した。【坂井隆之】

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