最終更新: 2010/07/10 21:08

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社会

木の温かみに触れて子どもたちに自然と親しんでもらう「木育」の現場を取材しました。

木の温かみに触れて子どもたちに自然と親しんでもらう「木育」の現場を取材しました。
農林水産省では、2006年から「木育」を推進しています。木の温かみに触れることで、子どもたちに自然を親しんでもらおうという教育です。その現場を取材してみると、そこには子どもたちの笑顔がありました。

静岡・浜松市の緑ケ丘幼稚園では、園庭にある「ツリーハウス」に園児たちが一斉に駆け寄って行った。
幼稚園や保育園で最近増えているのが、木の上に小屋を設置して遊びの場とするツリーハウス。
今、子どもたちを木に触れさせる取り組みが、各地で広がっているという。
東京・葛飾区のあすなろ幼稚園でも、7月半ばの完成に向け、ツリーハウスを建設している。
建物の中をのぞいてみると、ここにも木があった。
あすなろ幼稚園のテーマは、「木と共に生活する」こと。
園内のいたる所で、木を身近に感じることができる。
園庭にも、木の遊具が置いてある。
最近あまり見られなくなった木登りも、あすなろ幼稚園では推奨している。
園児は「(楽しい?)うん」、「登るのが楽しい」などと話した。
あすなろ幼稚園の橋本俊子園長は「木から受けるパワーをもらって育ってほしいなと思っているので、危険もたくさんあると思うのですが、でも、その危険を感じながら、大きなけがを避けるというような子になってほしいと思うので」と話した。
子どもを預ける母親は、「自然な作りがすごく多いので、それに引かれて」、「うち、男の子なんで、(木に)登ったりして、伸び伸びと遊んでもらいたい」などと話した。
一方、昔ながらの木のおもちゃで、木に親しんでもらおうという動きもある。
山梨・甲府市の市立相川小学校の体育館で、寝そべっている子どもたちの上に、およそ3万個の積み木がかけられた。
実はこれは、積み木を使った体験学習で、木の持つぬくもりを感じながら、子どもたちの創造性をはぐくもうというもの。
木楽舎つみ木研究所の荻野雅之代表は「積み木の年輪だとか、肌触りだとか、香りとか、ふるさとに帰ってきたみたいな思い出が、子どもたちに伝えられているんじゃないかなと」と話した。
思い思いに作品を作る子どもたち。
子どもの身長ほどの高さがあるタワーや、大きな町をイメージしたものができた。
タワーをつくった子どもは「楽しいけど怖い」と話した。
さらに、埼玉スタジアムを作った子どももいた。
およそ1時間後、大パノラマが完成した。
普段味わえない遊びに、子どもたちも大喜びだった。
母親は「壊してもまた作れるというか、そういう経験は、あまり今の子はないので、楽しいというか、不思議なんじゃないですかね」と話した。
後片付けも楽しみの1つ。
およそ2時間の体験学習が終わった。
木のぬくもりに触れることで、子どもたちはまた1つ成長できるのかもしれない。

(07/10 19:25)


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