多摩川男子高校生2人水死事件 2人の背中を押したとして同級生2人を家裁に書類送致
東京・大田区の多摩川で2009年7月、男子高校生2人が水死した事故で、警視庁は、2人の背中を押したとして、同級生2人を過失致死の非行事実で、家庭裁判所に書類送致した。
この事故は、2009年7月、多摩川の河川敷で、高校生の男女8人が遊んでいたところ、村沢卓也さん(当時16)と内山雅大さん(当時16)が川でおぼれ、死亡したもので、当初は事件性はないものとみられていた。
しかし、その後、一緒にいた同級生が、村沢さんの父親に現場の模様を撮影した携帯電話の映像を提供し、そこには同級生らが背中を押す様子が映っていた。
村沢さんの父親は「(卓也は)もともと泳ぎは得意ではなかったので、どうして息子が川に行ってしまったのかなという疑問はかなりありました」と話した。
警視庁は、この映像をもとに再度事情を聴いたところ、同級生らは「遊びの中での行為だった。驚いた顔が見たかった」などと説明した。
警視庁は、一連の行動は故意ではなかったが、おぼれるおそれがあることは予見できたとして、同級生2人を過失致死の非行事実で家庭裁判所に書類送致した。
同級生らは、「申し訳なかった。深く反省している」と話しているという。
(07/09 12:50)