【エルサレム花岡洋二】イスラエルのネタニヤフ首相は8日、米ニューヨークで講演し、占領地での新たなユダヤ人入植地建設計画の凍結を、9月下旬以降は解除する意向を示唆した。パレスチナは中東和平交渉を行う前提条件として「完全凍結」を求めており、建設が再開されれば強く反発するのは必至だ。
首相は講演で、凍結延長の意思を問われ、「もう十分にやったと思う」と答えた。7日に放映された米CNNとのインタビューでは、「入植にかかわる問題は、最終的地位にかかわる(直接)交渉で話し合われる」と語った。
毎日新聞 2010年7月9日 東京夕刊