ソマリア沖 海賊との攻防 |
月に2千隻以上もの貨物船が通過するソマリア沿岸で今も後を絶たない海賊行為。被害が頻発しているアデン湾を舞台に、来襲に怯えながら航行する化学タンカーや、彼らを守るべく警戒に当たる軍艦に密着する。 ソマリア海賊たちの拠点の村エイルに住む海賊のボス、アリ・アリフ。漁師だったがアジアや欧米の最新鋭漁船にマグロやエビを取り尽くされた。しかもアリフの父親は操業中にトロール船に衝突されて死んだ。今は貨物船を襲うしか生きる術はないという。 シンガポールに向かう化学タンカー「バウ・セシル」。アデン湾に入る直前、船長は乗組員に厳戒態勢を指示。船員は防弾ベストを着込み、可能な限りの自衛手段をとった上で、ひたすら全速力でこの海域を突破する。 軍艦「フリチョフ・ナンセン」は、EUによる海賊抑止軍事作戦に参加するためアデン湾に赴いた。海賊船と疑われる小船を見つけると即座に攻撃態勢を整え高速船を向かわせる。しかし大量の武器を所持していても、現行犯でなければ身柄の拘束はできないという。 問題の解決に必要なのは海上で対処療法ではなく、陸上での根本的な対策だと番組は締めくくる。 原題: Pirate Hunting 制作: Flimmer Film (ノルウェー 2010年) |