マッチ燃えた！土砂降り有楽町で初の街頭演説

　歌手でレーサーの近藤真彦（４５）が９日、東京・有楽町で人生初の街頭演説を行った。元レーサーでレースチーム代表の舘信秀氏（６３）＝みんな・比例＝を応援。当初は応援演説を拒否し続けていたが、レーシング界の先輩のために解禁した近藤は「間違っても僕の名前を書かないで」と念押し。土砂降りの中集まった３００人の聴衆をわかせた。選対本部長の元Ｆ１レーサー・鈴木亜久里氏（４９）らとともに、最高のアシストを果たした。

　土砂降りの雨が降りしきる東京・有楽町。選挙カーの上に姿を現したのは近藤真彦だった。

　午後６時すぎ。舘氏、鈴木氏とともに、黒の上下スーツで“登壇”し「生まれて初めてみなさんの前であいさつをさせていただきます。私、近藤真彦は舘信秀さんを心から応援します」。帰宅途中のサラリーマンやＯＬが足を止める。その数は３００人に膨れあがった。女性ファンから「キャ～、マッチ～」と黄色い声援を浴びながら、約２分間の演説。最後には「投票日に、間違っても僕の名前を書かないでください」と聴衆を笑わせ、自らのかけ声で「エイ、エイ、オー」と拳を３回突き上げた。

　当初は「街頭演説だけは勘弁」と断固拒否していた。だが今月上旬、舘氏が再びオファーすると「１００％無理じゃないよ」と軟化。９日の仕事の予定を調整し、１５分間だけ時間を作ることができたという。打ち合わせは全くなく、ぶっつけ本番の初演説をそつなくこなした。

　選挙戦ラストスパートに最高のアシストを得た舘氏は「ジャニーズ事務所とか度外視して来てくれた。涙が出るね」と大感激。鈴木氏も「１００点満点。ユーモアを交えてうまかった」と高評価だった。

　マッチと舘氏とはレーシングチームは違うものの、プライベートでもよく食事をするなど「親友」と呼び合う仲。先月７日には、舘氏のサポーターズクラブの設立会見にも出席した。アジェンダ（政策目標）として、エコカーの公道レース開催や自動車産業活性化を掲げる舘氏について「頭の固い政治家が多いなかで、グローバルな考えを持った舘さんで新しい風を吹かせましょう」と、長い髪をなびかせながらエールを送ったマッチ。舘氏は「年下だけど、男気があるやつ。落ちたらマッチに土下座じゃあ済まないよ」と必勝を誓った。

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