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| 六地蔵の身なりを整えながら犯人逮捕を報告する笹井均さん＝美里町関の長勝院 |
県北部で地蔵が壊されるなどの被害が相次いだ事件で、県警捜査１課と本庄署などは９日、器物損壊容疑で、本庄市寿１丁目、無職山田貴之容疑者（３４）を逮捕した。県警によると、山田容疑者は容疑を認め、「悪霊を退治するためにやった」と供述している。
逮捕容疑は８日未明、美里町関の寺院「長勝院」で、地蔵２体をけって倒壊させた疑い。
同課などによると、県北部で地蔵が倒されたり、スプレーで塗料を吹き付けられるなどの被害が、昨年夏ごろから３０件近く発生。今年に入り、本庄、熊谷、深谷、寄居、児玉各警察署に計２３件の被害届が出されたほか、被害相談も複数あった。山田容疑者は２３件について、いずれも大筋で関与を認めているという。
山田容疑者は犯行時、軽乗用車を使用。一晩に１件のペースで犯行に及んでいたという。県警は、同容疑者の車内からスプレー缶４本を押収した。
今年に入って被害が拡大したこともあり、県警はパトロールを強化。寺院に設置された防犯カメラの映像などから、山田容疑者が浮上した。
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