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参院選:海外メディアの反応は 「そもそも選挙多すぎる」

 投票日まであと1日と迫った参院選。政権交代が焦点とはならない選挙が海外メディアの特派員たちにはどう映っているのだろうか。英国紙と韓国紙の記者に聞いた。

 「今回の参院選は、外国特派員にとって面白いと言えない」。03年から英紙「インディペンデント」などの特派員として日本で取材するアイルランド人記者、デイビッド・マックニールさん(45)は指摘する。参院選は情勢と結果についての記事だけだ。

 「そもそも選挙が多すぎる。小泉(純一郎)さん以降、短期間で5人も首相が誕生し、政治家の力が弱いのか」と疑問を抱く。焦点となる消費税も「もっと税率の高い英国やアイルランドでは関心を呼ばないだろう」。

 マックニールさんはむしろ、沖縄県など関係地域を除くと選挙戦であまり話題にならない米軍普天間飛行場移設問題に注目。「大きな問題なのにわざと避けている」という意味の、「Elephant in the room(ゾウが部屋にいる)」という慣用句で表現する。「選挙後、ゾウが動けば政治家は目を向けざるを得ない。その時、どう対応するか注目したい」と話した。

 韓国紙「朝鮮日報」東京特派員の辛貞録(シン・ジョンロク)さん(46)も昨夏の衆院選は「数え切れないほど原稿を書いた」が今回は公示、投票日直前の予想、選挙結果の記事だけという。

 韓国であまり関心を持たれない一因について「1院制の韓国国民には、政権の行方にはあまり直接影響せず半数ずつ改選される参院はイメージがわきにくい」と説明。2大政党についても「消費税で同じようなことを言っているし、外交でも大きな違いは感じない」とする。

 一方で「個人的には選挙の結果には興味がある」といい「民主がどこまで議席を取れるか」に注目している。【曽田拓】

毎日新聞 2010年7月10日 10時41分

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