民主党の玄葉光一郎衆院財務金融委員長らが中心となった勉強会「国家財政を考える会」の会合が、国会内で開かれた。党所属の衆参国会議員115人のほか、代理出席で65人が参加。将来の消費増税も見据え、党内で財政規律を訴える。参加者の一部には、9月に予定される党代表選に向けた結集軸とする狙いもある。
会合の冒頭、代表世話人となった玄葉氏はあいさつで、「次の総選挙後には消費税も含めた税制の抜本改革を断行する道筋をつけていかなければならない」と指摘。夏の参院選マニフェストで、財政規律を盛り込むよう求めた。
会合には前原誠司国土交通相のグループや野田佳彦財務副大臣のグループなど反小沢(一郎幹事長)系議員のほか、一新会など小沢氏系グループからも多数が参加。参加者からは参院選マニフェストづくりで財政規律を重視する党内世論を高める狙いのほか、「参院選後をにらみ、小沢氏から主導権を奪わなければならない」(中堅)との声も漏れた。