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「CoCo壱番屋」、海外へ攻勢 5月期、初の売上高減

2010年7月9日23時25分

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写真:壱番屋が中国で運営する上海城店=同社提供壱番屋が中国で運営する上海城店=同社提供

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 カレーチェーン「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(愛知県一宮市)が海外への出店攻勢を強める。同社は破竹の勢いで全国チェーンに成長してきたが、2010年5月期決算で1982年の設立以来、初めて売上高が減少。成長には海外展開が欠かせないと判断した。今年度は20店舗を海外に出店する計画だ。

 9日に発表した2010年5月期決算では、効率化で純利益は過去最高だったものの、売上高は前期比2.6%減の380億円。一方、中国や台湾、タイなど5カ国・地域で37店舗の海外売上高は、18億円と規模は小さいながら、同3割増(4億円)だった。

 このため、今後1年間で米ロサンゼルスに初出店するなど、成長が見込める海外店を現在の1.5倍の57店に増やす。国内店の平均月間客数が約6千人なのに対し、海外店は中国で約8千人、韓国で約1万人と大きく上回り、「国内の繁盛店よりもにぎわっている」(浜島俊哉社長)からだ。

 さらに海外店の客単価は500〜700円で、日本の830円と大きく変わらない。物価水準を考えると、現地では高額だが「各国で中流層が増え、『ハレの日』に使う店として利用してもらっている」(経営企画室)という。

 国内の低迷を受け、外食産業は海外展開を加速させている。米国やアジアに420店を持つ吉野家は、今年度、中国を中心にさらに91店を出店する。定食チェーンの大戸屋も、年度内に海外店を38店から50店に増やす予定だ。(信原一貴)

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