炎天下でも脱がない！平沼氏はスーツの男

炎天下でもスーツ姿で演説する「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表（右）。左は同党比例代表候補の中畑清氏 Photo By スポニチ

　【党の顔密着・たちあがれ日本】蒸し風呂のような街頭でもネクタイにスーツ姿。平沼氏はこの道３０年、どんなに暑くても聴衆の前で背広を脱いだことはない。謹厳実直でこわもてなイメージそのままだ。ベテランの秘書は「人前では汗をぬぐうのもなるべく我慢している。辛抱強い人だから」と話す。スーツは紺とグレーを好み、自ら選んでいる。

　移動中の新幹線。ようやく背広を脱いだ。ワイシャツは汗でびっしょりだ。座席に座ると「フゥゥ」と大きなため息。すぐに選挙対策のメモに目を通し、読み終えると次は雑誌「正論」だ。背もたれを倒さず、静かに国の行方を憂う。

　毎朝４時に起き、３時間かけて一般紙を読み、本も読む。演説では冗談など一切言わず「保守再興」を訴える。戦後の厳格な父親を想起させる。

　近寄りがたいが、人を受け入れる度量もある。車中、党スタッフが用意したアイスクリームを食べる時、レンズを向けると恥ずかしそうに「仕方ないなぁ。仕事なんだろ？」と記者に向かってにこやかにカメラ目線。この余裕も人をひきつける魅力だ。

[ 2010年07月10日 ]