児童2人がシックスクール症候群と診断された奥州市立胆沢第一小学校(渡辺唱光校長)で6月24日、児童20人が頭痛やめまいなどの症状を訴えていたことが分かった。同症候群かは不明だが、市教委は1学期が終了する今月23日まで、大規模改修工事を一時中止する。
同校によると、改修工事で配管を切断していた際、校内に工具の摩耗を抑制する切削油の異臭がし、2~6年生20人が体調不良を訴えた。現在は全員回復しているという。
また、2日には新しい教室で授業を受けていた4年生8人が頭痛を訴えた。市教委は揮発性化学物質の空気測定を実施し、教室を別の場所に替えた。結果は約1週間後になるという。渡辺校長は「児童の健康・安全のために万全の対策を取りたい」と話した。【湯浅聖一】
毎日新聞 2010年7月6日 地方版