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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 栄光の京釜高速道路

2010.7.10 03:20
このニュースのトピックス外信コラム

 首都ソウルは李朝時代の昔は「漢城」といい、日本統治時代に「京城」に代わった。したがって「京城」は韓国人にとってはいまわしい名前のはずだといって、日本の進歩的文化人たちからは非難、排斥されたことがある。

 しかし「京城」は首都を意味する言葉として李朝時代から存在した。とくに「京」は都を意味する言葉として昔から使われてきた。今でもよく見かける。代表例がソウルと釜山をつなぐ「京釜高速道路」で新聞にも「京郷新聞」というのがある。

 その京釜高速道路が7日で開通40周年となりマスコミなどで回顧が盛んだ。京釜高速道路は南北縦断道路で全長428キロ。陸の大動脈として「漢江の奇跡」といわれた韓国の高度経済成長を支え、今にいたる。

 マイカー時代の到来など国民の誰もが想像しなかった時代に、将来を見通して建設に踏み切った朴正煕大統領の決断力と指導力があらためて評価されている。そしてこの建設には日韓国交正常化(1965年)で日本から提供された協力資金(5億ドル)の中から約7千万ドルが投入された。

 この資金は日韓の過去にかかわる“償い”の意味もあった。それが韓国の経済発展に大きく寄与したのだ。とくに2年半足らずの短期間の完成には日本からの資材や装備の導入が決定的だった。韓国人たちは今も表向きなかなか認めたがらないが、日本の協力抜きには韓国発展の歴史はやはり語れない。(黒田勝弘)

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