JR山口線のSLやまぐち号のC57が8日朝、柳井市内の海沿いの山陽線を西に向かった。京都市での半年間の車両検査が完了。山口線に戻る途中、柳井市と山口県周防大島町を結ぶ大島大橋そばを電気機関車に引かれて走った。
4年に1回の検査でボイラー付近の耐熱れんがや蒸気を通す銅管の取り換えを済ませ、ぴかぴかにリニューアル。三原市や広島市など途中の駅で休みながら、京都の梅小路運転区から3日かけて帰ってきた。山口市の新山口駅で最終点検し、17日からは再び、「貴婦人」の愛称で親しまれている優美な姿を山口線で披露する。
廿日市市の鉄道ファン、大学2年中村悠久さん(20)は広島駅から電車で先回りしながら柳井市内まで見守った。過ぎ去る貴婦人を見届け、授業に出るため最寄り駅に走っていった。
【写真説明】大島大橋をバックに山陽線を走るC57(8日午前8時45分、柳井市)
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