July 10, 2010

飛行機のドア

「ドアの開け閉めで金がもらえる」だの
「ゲートエージェントのはずがドアの開け閉め…雑役夫じゃないか」

久々に2ちゃんねるを見ていたらこんな書き込みがみつかった。

馬鹿が知ったかぶりするな!!

飛行機のドアの開け閉め、ジェットブリッジの運転などはゲートエージェントの
リードがやる仕事。車や家のドアを開け閉めするのとはわけが違う。

上記の仕事は、ちゃんとトレーニングを受けたものが資格を得て
資格のあるもののみが行う。
エージェントの中の多くは怖くてやりたくないという人間も多い。

飛行機の機体はデリケートなもので、ボールペンを突き刺そうとすれば貫通するほど柔らかいものだ。

だからジェットブリッジをぶつけたなんて事故があると、すぐに壊れるし
壊れたら何十万ドルもの損害となる。

飛行機、ボーイング747など一機で何百億円もするものだから責任重大なのである。

747に関してはそれほど重くないが、757など、そのドアはとても重く、
私と一緒に研修を受けた女性の何人かは、要領を得ないのと力が足りないの両方で
動かすことが出来なかった。

その後、ジムに通ってパワーアップしコツをつかんだこともあり
開け閉めできるようになったが、飛行機のドアとは特殊なものなのである。

先日私が怪我をした時にしても、女性のエージェントが「ドアが重くて閉まらない。
鈴木さんお願いできませんか?」と助けをもとめにきてのもの。

我々は時間との戦いで、1分1秒をあせらなければオンタイムで飛行機を飛ばすことが
出来ないという場合も多い。ドアが閉められなかったというエージェントがSOSを
言ってきた時点で、既にタイムロスがあったわけで、そんな時、
普段なら問題ないことでも、焦りでミスをおこし怪我につながったりする。
怪我でなく機体ダメージもありえる。

あるベテランの女性エージェントなどDC9のドアで指輪が潰れてしまい
「指輪がなければ指を失っていたかもしれない」という恐ろしい話をしていた。

我々の仕事は飛行機をオンタイムに飛ばす仕事。
お客様大切な仕事の会議などに遅れないために、
1分1秒を戦うのが我々の仕事なのである。


jimmysuzukiusa at 02:43│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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