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まるでW杯!?後半取組、日本人同士は1番だけ

名古屋場所の行われる愛知県体育館で、休場力士の名前を電光掲示板にセットする係員たち
名古屋場所の行われる愛知県体育館で、休場力士の名前を電光掲示板にセットする係員たち
Photo By スポニチ

 11日に初日を迎える大相撲名古屋場所の取組編成会議が9日、会場の愛知県体育館で行われ、初日の幕内後半戦9番で日本人力士同士の対戦は稀勢の里―安美錦戦の1番だけとなった。野球賭博問題に絡む謹慎力士がすべて日本人のため、出場する幕内35人のうち17人、後半戦に登場する18人のうち11人が外国出身力士という異常事態。“各国対抗戦”の様相を呈している大相撲は、もはや国技としては崩壊している? 【名古屋場所特集

 名古屋場所初日の後半戦が、とても国技とは思えない光景になってしまう。上位力士が登場し、最も盛り上がる取組9番のうち、8番で外国出身力士が土俵に上がることになった。うち結びの白鵬―栃ノ心を含む3番は外国勢同士の対決。日本出身力士同士の対戦は、結びから5番前の「稀勢の里―安美錦」だけだ。後半登場の18人中、横綱・白鵬らモンゴル勢が6人で、ブルガリア出身の大関・琴欧洲、グルジア出身の小結・栃ノ心ら計11人が外国勢。6カ国から力士が参加する、何ともワールドワイドな土俵が展開される。

 外国出身力士の天下が続く大相撲界とはいえ、日本相撲協会広報部も「こんなことは今までに聞いたことがない」と話す前代未聞の出来事。異常事態を生んだ理由は、やはり角界を揺るがしている野球賭博問題にある。解雇された元大関・琴光喜のほか、謹慎処分による休場者は十両以上で10人に上り、幕内では豪栄道、豊ノ島、雅山ら6人。それに伴って幕内の取組数は夏場所初日の21番から3番減ったが、謹慎力士がすべて日本人であることから、必然的に日本人対決は少なくなってしまった。相撲協会審判部はこの日早朝から過去に例のない取組編成に追われ、通常ならすぐに終わる会議は約1時間もかかったが、異常事態を避けることは番付上、不可能だった。

 友綱審判部長(元関脇・魁輝)は大混乱のまま迎える場所を見据え「お客さんに来てよかったと思ってもらえるような相撲を取ってほしい。ひんしゅくを買う“待った”は厳しく注意していく」と宣言した。しかし、NHKの生放送中止が決定し、大相撲のだいご味でもある4分間(幕内)の仕切りがお茶の間から消滅。6時台にダイジェストは放送されるが、外国勢が上位を占拠する取組を次々と見せられたところで人気を盛り上げるのは難しい。国技として崩壊寸前の相撲界にできることは、ファンが期待する以上の熱戦を展開するしかない。

 ≪塩まきで時間調整≫場所の進行時間にも変化が生じそうだ。初日の開始時間は通常通り午前8時30分だが、十両土俵入りは昨年より5分遅い午後2時25分、幕内土俵入りも午後3時45分と、同じく5分遅くなった。ただし、取組終了が予定の午後6時より大幅に早まることは避けたいようで、十両以上から塩をまく回数を通常より1、2回増やすという。ある呼び出しは「時間を稼ぐ必要があるから塩を多めに用意する。でも、仕切りが長くなってお客さんが飽きなければいいけど」と話した。

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