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協会降参、理事長代行に村山外部理事

 最後の抵抗も及ばず、外部理事長代行を受け入れた。日本相撲協会は4日、名古屋市内で臨時理事会と評議員会を開催。特別調査委員会の勧告案を受け入れ、大嶽親方(42=元関脇貴闘力)大関琴光喜(34=佐渡ケ嶽)の2人を解雇処分とした。3時間以上の理事会では、村山弘義外部理事(73=元東京高検検事長)の理事長代行就任に反発する声が上がった。しかし、3人の外部役員が「内部理事の代行なら辞任」を突きつけ、強まる世論の逆風に、最後は監督官庁である文部科学省の「強い指導」に屈した。

 焦点は理事長代行だった。3時間を超す理事会冒頭で1時間が費やされた。調査委は委員でもある村山外部理事を推薦し、武蔵川理事長も6月28日の理事会で受け入れる姿勢を示していた。理事の多くもそうだったが、一部の理事には強い抵抗感があった。

 望月委員は「きのうの会議で決まっていた」と話したが、その「執行部会議」とした臨時理事会でも強い反発が示されていたという。理事長代行となれば、初日と千秋楽の協会あいさつ、賜杯の返還や贈呈役なども務める。これには特に強い拒絶反応を持つ親方が多かった。

 調査委の会見が連日報道され、28日の理事会での勧告案も前日に会見で公表された。親方衆、特に理事の間では、頭越しに次々決まっていく状況にいら立ちも募っていた。さらに協会トップの座まで外部の人間には譲れない。「一般人を土俵に上げるわけにいかない」。この期に及んで、協会トップの親方たちがメンツにこだわった。

 勧告案に対抗して、謹慎対象外の6人理事の中から理事長代行を出そうとした。まじめな性格で経験、人望のある放駒巡業部長(元大関魁傑)の名が挙がった。内部なら、二所ノ関名古屋場所部長(元関脇金剛)が筋でもある。

 そうした中で、理事長に近い理事が「文科省の先生から指導があったので」と切り出した。3人の外部役員から最後通告も突きつけられた。「もしも内部で代行を選ぶなら、3人が辞任する」。3人の後ろには監督官庁である文科省がついていた。

 ある理事は「黄門様の印籠(いんろう)を見せられては」とつぶやいた。3人の外部役員は文科省の指導によって役員に名を連ねていた。3人が辞めれば、日本相撲協会が公然と文科省に反旗を翻したことになる。世間でも相撲協会の公益法人を疑問視する声が日に日に強まる。監督官庁に逆らうことは、日本相撲協会の自滅を意味する。ことここに至って、反発は腹に収めるしかなかった。

 武蔵川理事長は会見で「他の名前も挙がったが、私の気持ちの大半は固まっていた」と話した。調査委座長でもある伊藤外部理事も「みんなが賛成した」。何もなかったように説明したが、放駒親方は「(会見で)聞いて」と不機嫌そうに引き揚げた。それが、内部のゴタゴタぶりを示していた。

 村山理事長代行は初仕事の会見後に、武蔵川理事長らと打ち合わせした。5日から警察庁、文部科学省、NHKへ行脚。千秋楽(25日)の夜26日午前0時までは理事長の職務をすべてこなす。

 不祥事再発防止を目的につくられた外部役員だが、その後も不祥事続き。村山理事長代行は「外部理事としての償いの意味も含めて引き受けた。国の財産といわれるように名古屋場所を務め上げたい」。まわし組の最後の抵抗ははね返したが、疲労感が漂っていた。

 [2010年7月5日9時48分 紙面から]


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