サッカーメニュー

ここから本文

サッカーサッカーのRSS

皇后さまもご観戦「これは駒野さんですね」 (2/2ページ)

2010.7.10 05:05
操作メニューをスキップして本文へ
皇后さまもご観戦「これは駒野さんですね」
磐田の練習に合流し、笑顔を見せる駒野(右)。皇后さまも関心を示されたという(撮影・大橋純人)【フォト】

 ピッチとは異なる緊張の中で、大きな喜びを感じた。皇居に招かれたのは岡田監督、ゲームキャプテンのMF長谷部(ウォルフスブルク)、チーム主将のGK川口(磐田)と、日本サッカー協会の犬飼会長の4人。終了後、岡田監督は笑顔で懇談内容を披露した。

 「チームがひとつになり、日本人として戦ってくださったと、温かい言葉をいただきました。デンマーク戦の日は(皇后さまが)3時半に目が覚めると、(天皇)陛下も目を覚まされていて、『見ようか』という話になり、一緒にテレビを見られたということです」

 1次リーグ第3戦・デンマーク戦は日本時間先月25日午前3時半キックオフ。普通なら当然お休みの時間だが、両陛下もMF本田と遠藤の直接FK弾や、海外開催W杯では初の決勝トーナメント進出の瞬間を、テレビでライブ観戦されていたという。“天覧試合”だったことを知った岡田監督は「本当に光栄なことです」と喜んだ。

 しかし両陛下のサッカーへのご関心の高さは、これにとどまらない。犬飼会長によれば、日本協会が代表選手全員のサイン入りユニホームを贈ると、皇后さまはサインのひとつひとつを丁寧にチェック。すると、岡田監督さえ、どれがだれのサインか分からない中で、「これは『駒』という字でしょう。駒野さんですね」と、DF駒野のサインを見つけられたという。

 駒野は決勝トーナメント1回戦・パラグアイ戦で、0−0の末に突入したPK戦で失敗し、一躍脚光を浴びた悲劇のヒーロー。その存在を、皇后さまも認識されていたのだ。このことを伝え聞いた駒野は、「大変うれしく思いますし、もっとがんばろうと思います」と恐縮した。

 岡田監督は、「陛下に『FWは1人ですか?』と聞かれたので『2人のときもありますけれど今回は1人でした』とお答えしました」と説明。戦術面の話まであったという。「『日本の皆さんに感動を与えていただいて、ありがとう』といわれました。サッカーにもお詳しく、うれしかったです」とはMF長谷部。選手や監督には、最高のねぎらいとなった。



関連記事

この記事のフォト

磐田の練習に合流し、笑顔を見せる駒野(右)。皇后さまも関心を示されたという(撮影・大橋純人)
天皇、皇后両陛下と懇談し、興奮気味の(左から)川口、長谷部、岡田監督、日本サッカー協会の犬飼会長(撮影・鈴木健児)
皇后さまが見つけられた駒野のサイン。代表で背負った「3」の数字が見える

企画特集

注目サイト