家畜の冥福祈る 都農で清祓い祭

(2010年7月6日付)

 口蹄疫の防疫作業を終えた都農町は5日、犠牲となった約1万6千頭の牛や豚を弔うため、都農神社で清祓い(きよはらい)祭を開いた。関係者約200人が家畜の冥福を祈り、一日も早い復興を誓った。

 町役場職員やJA関係者、埋却作業に従事した町内建設業者が出席。神事で団体ごとに玉ぐしを供え、尊い命をささげた家畜に哀悼の意を表した。

 終了後のあいさつで、河野正和町長は「長期間の作業に従事していただき、深く感謝している。家畜の霊を鎮め、畜産農家の心の傷が癒えることを願ってやまない。安全宣言まで防疫に努め、心を一つにして再建に取り組んでいきたい」と決意を述べた。

 都農町で飼育されていたすべての牛や豚は感染・感染疑いとワクチン接種により、6月30日までに殺処分された。

【写真】犠牲となった牛や豚の霊を慰める関係者