西日本新聞

口蹄疫問題 種牛49頭の処分回避を 知事、国に要請へ

2010年5月23日 00:14 カテゴリー:政治 九州 > 宮崎

 口蹄疫問題で、宮崎県を代表する種牛「忠富士」が殺処分されたことを受け、東国原英夫知事は22日、県家畜改良事業団(高鍋町)の種牛49頭について殺処分の方針を見直し、救済できるよう国に求めていく考えを明らかにした。ただ政府の現地対策本部長を務める山田正彦農林水産副大臣は「特例を認めていいとは思っていない」と否定的で救済が実現するかどうは流動的だ。

 事業団では55頭の種牛を飼育、特に精液供給量の多い忠富士ら6頭を避難させていた。残る49頭は事業団に残していたが、今月14日になって同じ敷地内で飼われていた肥育牛が口蹄疫に感染した疑いが出たため、肥育牛259頭とともに殺処分する予定だった。

 だが豚の殺処分に追われるなどしたため、49頭は手付かずで、「元気な状態」(畜産課)で飼育されていた。口蹄疫の爆発的な感染の広がりで、忠富士と一緒に避難した種牛5頭も口蹄疫から逃れられるかどうか懸念される中、49頭は宮崎の種牛の命脈を保つ貴重な存在になった。

 知事は「このままでは宮崎に種牛が1頭もいなくなり、日本の畜産に甚大な被害が及ぶ」と話している。

=2010/05/23付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 2010 参院選 鹿児島 菅首相「...写真付記事
  2. 税制の抜本改革 必要 消費税、所得...写真付記事
  3. 宮崎県知事 民間種牛 県有化の意向 ...
  4. 幻の「焼きスパ」再現 ご当地B級グ...写真付記事
  5. 国宝馬具 輸送中に破損 藤ノ木古墳...写真付記事
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事
【博多祇園山笠】
飾り山勢揃い

 →飾り山紹介
 【政治】7月11日参院選 開票速報行います
 【芸能】願い事、七夕だけど離れたい?
 【福岡】全国で嘉麻市だけ… 実は島根にも
 【芸術】アンコールワット展 7月10日より
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

博多人形いとう

博多人形いとう ~サンリオ「ハローキティ」も「のらくろ」も~ あのサンリオの人気者「はろうきてい」までも博多人形に作り...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ