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(2010年7月5日付)
宮崎市跡江の和牛繁殖農場で口蹄疫に感染した疑いのある牛が確認されたことが4日、市や県関係者への取材で分かった。県はこの農場で飼育する牛16頭を早急に殺処分する方針で、市とともに準備を進めている。農場は清浄性確認のため6月30日に牛から採血し抗体検査を実施。4日に判明した結果に疑わしい点があり、県が農場を立ち入り検査していた。県内での感染疑いは同市で確認された6月18日以来。
関係者によると、抗体検査の結果を受け、宮崎家畜保健衛生所が立ち入り検査。口蹄疫特有の症状である多量のよだれや舌のただれなどを確認し、獣医師の所見を基に写真判定した。
農場は市内1例目の養豚農場から南東に約700メートル。同市では1、2例目の感染疑い農場から半径3キロ圏内の農場を中心にした抗体検査の採血が2日に終わったばかりだった。市家畜伝染病防疫対策本部によると、牛の埋却地は農場近くにある農場経営者の所有地を予定しており、殺処分の準備を急いでいる。
また、同市では清浄性を確認するため、1、2例目農場から半径3〜10キロ圏の201農場で目視による臨床検査を3日まで実施。異常は確認されておらず、抗体検査でも異常がなければ、家畜の移動・搬出制限区域(半径10キロ、同10〜20キロ)が11日午前0時に解除される予定だった。
県は感染疑いとワクチン接種家畜の殺処分・埋却が終了したとして1日、非常事態宣言を一部解除したばかり。16日に見込まれていた県内全域での制限解除は、今月下旬以降にずれ込むこととなった。